事業モデル

国内損害保険事業および国内生命保険事業を主軸とし、海外事業、金融サービス事業、デジタル・リスク関連サービス事業を展開する多角的なポートフォリオを有しています。特に損害保険分野では複数の子会社を通じて広範な提供価値を実現しており、アセットマネジメントやベンチャー・キャピタル等の高度な金融機能も備えています。

海外事業においては、専門性の高いパートナーとの提携や管理体制の集約により、グローバルな視点でのリスクソリューション提供を強化しています。また、デジタル技術を活用したリスクマネジメントなど、次世代の保険・金融ニーズに対応する多層的なビジネスモデルを構築しています。

KPI

経営指標として「修正利益」「EPS成長率」「修正ROE」「ESR(経済価値ベースのソルベンシー・レシオ)」の4項目を重要視しています。2030年度に向けた目標として、修正利益8,000億円、EPS成長率11%(年率)、修正ROE 11%以上、およびESR 180%以上の達成を目指しています。

これらの指標は、単なる収益性の追求だけでなく、資本の健全性とリスクに対するリターンのバランスを評価する仕組みとなっています。特にESRや修正ROEを用いることで、保険グループとして適切なリスクテイクと資本効率の両立を図る方針です。

成長ドライバー

国内損害保険事業における主要子会社間の統合に向けた合意により、2027年4月1日を効力発生日として新たな損害保険会社を創出し、成長源泉の盤石化を目指しています。また、海外事業管理体制の高度化や専門性の高いパートナーとの提携を通じ、収益の多角化とアンダーライティング技術の向上を図っています。

さらに、アセットマネジメントへの出資によるポートフォリオの分散や資本効率の向上など、戦略的な投資判断を継続しています。これらの施策により、変化する市場環境において「お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ」としての地位確立を目指します。

リスク

経営の最重要課題としてリスク管理を位置づけ、ERM(Enterprise Risk Management)に基づいたリスク・リターン・資本のバランスを重視した経営を行っています。200年に一度の確率で想定される損失を考慮した「統合リスク量」や、資本の健全性を示す「ESR」を用いて、厳格なモニタリング体制を構築しています。

外部環境に起因するリスクとして、地政学リスク、気候変動、サイバーリスク、人工知能(AI)の急速な進展による影響などを特定しています。これらに対し、ストレステストの実施や管理体制の強化を通じて、不確実性の高い環境下でも持続的な成長を確保するための対策を講じています。

競合

国内損害保険市場において、複数の主要子会社が強固な基盤を持つことで、高度なリスクソリューションを提供する体制を整えています。競合環境の変化に対応するため、事業の再編や提携を通じた独自の優位性の構築を進めており、単なる保険提供に留まらない価値提供を目指しています。

特に、他社との連携による共同出資での事業会社設立など、戦略的な枠組みの構築により競争力の強化を図っています。また、デジタル・リスク関連サービスなどの新領域への注力により、変化する市場環境における優位性の確保に努めています。

バリュエーション

2026年8月17日時点の市場データにおいて、株価は4,925円となっており、PERは14.10倍と算出されています。同日のデータに基づくPBRは1.09倍であり、配当利回りは2.89%を記録しています。

これらの数値は、保険業としての安定した収益基盤と、将来の成長に向けた投資・再編戦略が織り込まれた現状を反映しています。時価総額は約69,340億円(2026年8月17日時点)に達しており、市場における一定の評価を得ていることが伺えます。