事業モデル
同社は金融サービス、サイバーセキュリティ、空間プロデュース、ゲーム、ヘルスケアの5つの主要事業を展開する多角的な事業構造を有しています。金融サービスではファイナンシャル・アドバイザリーや投融資、不動産投資を柱とし、高度な専門性を活かした支援を提供しています。
サイバーセキュリティ分野では、ソリューション販売からコンサルティングまでを含む包括的な提供体制を構築しており、特に複数年契約の獲得に注力しています。空間プロデュースやゲーム事業では、メタバース活用やNFT技術の導入など、最新技術を取り入れた独自の価値提供を行っています。
KPI
当連結会計年度における売上高は1,109,625千円を記録し、その内訳としてサイバーセキュリティ事業が381,750千円と大きな割合を占めています。一方で金融サービス事業は、投融資やアドバイザリー活動を展開するものの、当期において890,411千円のセグメント損失を計上しています。
ヘルスケア事業については、子会社の統合により新たに参入し、薬用育毛ローション等の販売を通じて売上高91,217千円と利益18,159千円を確保しています。また、暗号資産の売却益や受贈益が当期純利益に大きく寄与しており、多角的な事業展開による収益源の多様化が進んでいます。
成長ドライバー
成長戦略の中核として、金融サービスとサイバーセキュリティの両分野における「選択と集中」を推進しています。特にサイバーセキュリティでは、大手企業との協業や製品ラインアップの拡充により、コンサルティング案件の継続的な獲得を目指しています。
ヘルスケア事業においては、子会社による既存商品の販売に加え、代理店開拓を通じた販路拡大に注力しており、安定した売上の積み上げを図っています。また、ゲーム事業ではNFTやブロックチェーン技術を活用した提供商品の差別化を進め、デジタル領域での価値向上を追求しています。
リスク
経営面における最大の課題は、営業損益において重要な損失を計上していることによる資金繰りの懸念と、継続企業の前提に関する不確実性です。このため、2025年1月にも第三者割当による資金調達を実施するなど、財務体質の改善に向けた施策を講じています。
外部環境としては、不動産や金融関連の税制・法制の変更、および金利の急激な変動が事業への影響を与えるリスクが存在します。また、特定の案件に依存する売上構造や、少数の専門人材への高い依存度など、組織運営上の課題にも対応が必要です。
競合
同社は金融サービスにおいて、資金調達支援や不動産投資といった多岐にわたる領域で独自の立ち位置を築いています。特にサイバーセキュリティ分野では、大手企業との協業を通じてソリューションの提供範囲を広げ、競合に対する優位性を確保する戦略をとっています。
空間プロデュースやゲーム事業においては、メタバースやNFTといった先端技術を融合させることで、独自の体験価値を提供しています。これらの多角的なアプローチにより、単一の市場に依存しない強固な事業ポートフォリオの構築を目指す構えです。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は91円となっており、時価総額は約33.3億円と算出されています。投資家にとっての指標として、PBRは0.32倍と低水準に位置しています。
これらの数値は、現在の事業構造および将来的な成長への期待を反映したものです。同社は現在、経営資源を中核事業へ集中させることで、企業価値の向上を目指すフェーズにあります。