事業モデル

同社はイオングループのディベロッパー事業の中核として、国内および海外におけるモール事業を展開しています。一般テナントのほか、GMS事業を行うイオンリテール等の関連会社に対し、モールの店舗を賃貸するビジネスモデルです。

さらに、イオンリテールやイオン東北といった関連会社の商業施設について、管理・運営業務を受託する体制も整っています。国内では92モールを対象とした施策を展開し、海外でも中国、ベトナム、インドネシアなど多角的な展開を行っています。

KPI

当連結会計年度の営業収益は4,497億5千3百万円となり、前年同期比106.3%と伸長しました。これに伴い、営業利益も521億4千6百万円(同112.4%)、経常利益も425億9千5百万円(同114.9%)と増収増益を達成しています。

国内事業においては、既存モールにおける施策の奏功により営業利益が前年比119.5%と高い成長を見せました。一方で海外事業は、ベトナムやインドネシアでの成長があるものの、中国やカンボジアの減益影響を受け、営業利益は前年同期比88.3%となりました。

成長ドライバー

国内市場では、既存モールのリニューアルや季節に応じたイベント展開により、来店客数が前年同期比102.2%と伸長しました。特にインバウンド消費の拡大を受け、観光地や空港近接モールでの免税売上が前年同期比で約2倍に急増しています。

海外事業においては、ベトナムを重点戦略エリアとして高い成長を維持しており、将来的な成長の柱として期待されています。また、デジタル施策やSNSを活用した情報発信を通じて、国内外の拠点を活かしたインバウンド需要の取り込み強化を推進しています。

リスク

同社はリスクマネジメントの最高責任者を代表取締役社長に置き、執行と監督を分離した強固な管理体制を構築しています。リスクの種類を経営戦略、コンプライアンス、その他の3つに分類し、各項目ごとに適切なPDCAサイクルを回す仕組みを導入しています。

また、海外子会社においても国別にリスクマネジメント委員会を設置しており、情報を本社の委員会へ共有する体制を整えています。さらに、地震等の緊急事態に対しては別途対策本部を設置し、迅速な初期対応と事態の拡大防止に向けた仕組みを整備しています。

競合

同社はイオングループのディベロッパーとして、国内および海外で広範なネットワークを持つ強みを有しています。特に国内では、リニューアルや季節ごとのイベント企画を通じて、地域密着型の集客力を高める戦略を展開しています。

競合環境においては、単なるショッピングの場だけでなく、飲食やアミューズメントといった時間消費型コンテンツを強化することで差別化を図っています。海外市場においても、独自のセールス企画や多角的な展開により、競争優位性を確保する動きが見られます。

バリュエーション

当連結会計年度における最新の市場データに基づくと、同社の株価は1,940円、時価総額は2,358億円となっています。この数値に基づくPERは16.7倍、PBRは1.3倍となっており、安定した事業基盤を反映する水準です。

また、配当利回りは3.1%と算出されています。これらの指標は最新の市場データに基づいたものであり、同社の現在の評価を反映しています。