事業モデル

同社は不動産ソリューション事業と学生生活ソリューション事業の二本柱で構成される「ワンストップ・ソリューション」を掲げています。不動産部門では、学生向け賃貸住宅の開発から運営管理までを一貫して提供し、安定した収益基盤を構築しています。

学生生活ソリューション事業では、合宿や研修といった課外活動の支援と、新卒採用に向けた人材コンサルティングを提供しています。これら二つの事業領域を連携させることで、学生のライフサイクルに寄り添った多角的なサービスを展開する体制を整えています。

KPI

不動産ソリューション事業において、管理戸数は前年同期比3.5%増の231棟12,469戸に達しています。特にサブリース物件は205棟10,400戸と、同社の主要な運営基盤となっています。

また、当連結会計年度の売上高は前年同期比7.1%増の22,255,059千円となり、営業利益も10.0%増の2,520,068千円を記録しました。これらの数値はすべて前年度の最高値を更新しており、堅調な成長を示しています。

成長ドライバー

不動産ソリューション事業では、若年層のニーズに応える食事付き寮などの高付加価値物件の開発や、DX化による運営効率の向上が成長を牽引しています。特に学生向け賃貸住宅は、安心・安全への意識の高まりから今後も需要が拡大すると予測されています。

人材ソリューション事業においては、企業の新卒採用活動の活発化に伴い、コンサルティングや人事DX支援などのサービス提供を強化しています。中期経営計画では、2029年5月期に向けた売上高300億円、営業利益31億円といった野心的な目標を掲げています。

リスク

不動産ソリューション事業においては、サブリース契約における空室の長期・大量発生や、賃貸相場の下落が収益に直接的な影響を与えるリスクがあります。また、物件開発において工事の遅延が発生した場合、入居シーズンに向けた計画に支障をきたす可能性があります。

さらに、販売用不動産の取得に伴う借入金が増加する中で、大幅な金利上昇が業績を圧迫する懸念も存在します。加えて、若年層人口の減少というマクロ環境の変化に対し、学生市場でのシェア維持やサービス高度化による対応が求められています。

競合

同社は、首都圏における学生向け賃貸住宅の特有なニーズ(安全性・快適性)を捉えた独自の開発ノウハウを有しています。特に「入居予約システム」などの仕組みにより、一般の賃貸物件と比較して空室リスクを低く抑える強みを持っています。

また、単なる不動産管理に留まらず、人材紹介や合宿運営といった学生生活に関連する周辺領域と連携することで、競合他社との差別化を図っています。若年層向けの特定市場において、多角的なソリューションを提供できる体制が強みとなります。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、同社の株価は847円となっており、時価総額は約145.0億円です。PERは8.43倍、PBRは1.13倍と算出されています。

配当利回りは4.49%となっており、安定した収益基盤を背景とした投資妙味が示唆されます。これらの数値は2026年7月時点の最新データに基づいた評価となります。