事業モデル

同社は不動産再生事業、不動産サービス事業、ホテル・観光事業の3本柱で構成される事業ポートフォリオを展開しています。不動産再生事業では、リプランニングによる高付加価値化や、海外不動産の提供、小口化による投資機会の提供など、多角的なアプローチを行っています。

不動産サービス事業では、プロパティマネジメントやビルメンテナンス、仲介、滞納賃料保証、貸会議室運営など、一貫したワンストップサービスを提供しています。これらの事業が有機的に結合することで、顧客との長期的な関係構築と、安定した収益基盤の構築を実現しています。

KPI

当期は、売上高が116,083百万円、経常利益が23,298百万円、当期純利益が15,986百万円となり、いずれも過去最高を更新しました。不動産再生事業におけるリプランニング事業は、販売件数は減少したものの、大型物件や高収益物件の売却により売上・利益ともに増加しています。

不動産サービス事業では、プロパティマネジメントの受託棟数が前年度末比で17棟増加し、稼働率も95.6%と向上しました。また、貸会議室事業においても、新設や増床による規模拡大と、リピーターの増加により、売上高および利益ともに前年同期比で伸長しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、リプランニング事業におけるアセットタイプの多様化と、新築ビルや海外物件などの高付加価値な物件の展開にあります。また、仲介事業における案件の大型化や、滞納賃料保証事業における新規・再保証契約の増加も、収益の押し上げに寄与しています。

さらに、ホテル・観光事業においては、新規開業に向けた建設工事が順調に進展しており、運営面でも客室稼働率および平均客室単価の向上が確認されています。伊藤忠商事8001との資本業務提携を通じた新たな案件創出も、今後の事業成長に向けた重要な要素として位置付けられています。

リスク

不動産市場の動向に左右されるため、経済情勢の悪化による空室率の上昇や賃料の下落、あるいは金融市場の混乱による資金調達コストの増大がリスク要因となります。特にリプランニング事業は、物件の売却時期や金額の変動が経営成績に大きな影響を与える特性を持っています。

また、ホテル事業においては、景気動向や為替の変動、地政学リスク、さらには感染症の流行といった外部要因による影響を受けやすい側面があります。さらに、海外事業の拡大に伴うカントリーリスクや、資材の供給不足によるコスト高、気候変動への対応など、多岐にわたるリスクへの対応が求められています。

競合

同社は、東京都心部を中心とした「不動産再生と活用」において、仲介、管理、保証、工事、賃貸、売買を一貫して提供するワンストップ体制を強みとしています。各事業部門の機能を連鎖させることで、他社との差別化を図り、競合優位性を維持しています。

特に、リプランニング事業と仲介事業、プロパティマネジメント事業が密接に連携することで、顧客の潜在的なニーズを捉える体制を構築しています。この有機的な連携による総合力が、競合他社との差別化における重要な要素となっています。

バリュエーション

2026年8月18日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,472円、時価総額は約1407.3億円となっています。この時点でのPERは8.47倍、PBRは1.04倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.25%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と成長性を反映する要素として評価されます。