事業モデル

リノベーション事業分野では、中古マンションを一戸単位で仕入れ、高品質な内装や給排水管の更新を行う「リノヴェックスマンション」を主力として展開しています。販売時には最長20年のアフターサービス保証を提供することで、顧客の安心感を醸成し、商品価値を高める戦略をとっています。

ソリューション事業分野では、一棟物件の開発・販売や不動産小口化商品の提供、ホテル運営など多角的な事業を展開しています。リノベーション内装請負や仲介、プラットフォーム運営など、幅広い不動産関連サービスを組み合わせたポートフォリオを構築しています。

KPI

当連結会計年度において、リノヴェックスマンションの平均販売価格は2,940万円となり、前年同期比で5.0%上昇しました。一方で、仕入の厳選により販売件数は前年同期比6.8%減となりましたが、利益率の改善に寄与しています。

ソリューション事業分野では、一棟収益物件の売却や不動産小語化商品の組成、ホテル事業の好調により、同事業の売上高は前年同期比22.2%増を記録しました。これらを含む連結売上高は447億93百万円となり、前期比4.9%の増収となりました。

成長ドライバー

リノベーション事業における「循環型リノベーションモデル」の推進が成長の柱となっており、特に省エネリノベーションの開発と普及に注力しています。これはカーボンニュートラルへの対応という社会的課題解決と、自社の価値創造を両立させる戦略です。

また、2025年の創立30周年を機に持株会社体制へ移行し、経営基盤の強化を図る方針です。この体制変更により、不動産DXや省エネ分野における戦略投資の拡大、およびM&Aを通じた事業規模の拡大を目指しています。

リスク

事業構造上、棚卸資産が総資産に占める割合が高く、2025年5月期末時点で54.2%を占めています。販売不振による在庫滞留や、その間の市場価格下落は業績に影響を与える要因となります。

また、不動産市況や金利動向、住宅関連税制の変更といった外部環境の変化にも敏感な事業構造です。競合他社との価格競争による仕入コストの上昇や、物件の引渡し時期の変動が、四半期ごとの業績に変動をもたらす可能性があります。

競合

首都圏および地方主要都市という競合他社の参入が多いエリアにおいて、独自の付加価値で差別化を図っています。特に高品質なリノベーションと長期保証の提供により、顧客満足度の向上と競争優位性の確保を目指しています。

また、不動産売買プラットフォーム「FLIE」の開発・普及を通じて、取引の利便性や経済性を高めるDX戦略も推進しています。多様なパートナーとの共創を通じ、単なる仲介に留まらない独自の価値提供による競争力の維持を図っています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は950円となっています。この価格に基づいた現在の市場評価を反映した数値となります。

投資判断にあたっては、リノベーション事業とソリューション事業の両輪による収益構造の変化を注視する必要があります。特に持株会社体制への移行に伴う経営基盤の強化が、今後の企業価値に与える影響が注目されます。