事業モデル

同社は「社宅マネジメント事業」と「マンションマネジメント事業」の2つの柱からなるストックビジネスを展開しています。社宅管理では、企業向けに事務代行やコンサルティングを提供し、受託件数に応じた売上構造を構築しています。

マンション管理においては、管理棟数および管理戸数をベースとした安定的な管理収入に加え、修繕工事などの付帯サービスを取り込むモデルです。さらに「インキュベーション事業」を通じて、DX支援やセキュリティ等のプラットフォームを提供し、サービスの多角化を図っています。

KPI

社宅マネジメント事業における受託件数は、2025年6月期に313,126件に達しており、継続的な積み上げが見られます。マンション管理においても、管理棟数および管理戸数が過去数年を通じて推移しており、安定した基盤を形成しています。

また、経営目標として2028年6月期に向けた売上高10,000百万円以上、営業利益率10.0%以上、ROE 10.0%以上の達成を目指しています。これらの指標は、ストックビジネスの成長とオペレーション変革による収益性の向上を反映したものです。

成長ドライバー

今後の成長戦略として、中堅・中小企業向けの社宅アウトソーシングや、マンション専有部サービスといった新領域への拡大を推進しています。特に非労働集約型なビジネスモデルの拡充により、売上構成の変革を目指す方針です。

同時に、デジタル技術の活用によるオペレーションの変革を進め、人件費率の低減と労働生産性の向上を図っています。また、人材の確保・育成や新規事業の研究開発への投資を通じて、中長期的な成長シナリオの実現に向けた基礎作りを強化しています。

リスク

事業環境の変化に伴う法的規制の影響として、社宅管理における人事制度や不動産関連法規、マンション管理における各種法令の変更が挙げられます。また、インキュベーション事業においては、提供するサービス内容に応じて特定の法律による制約を受ける可能性があります。

情報セキュリティ面では、個人情報の漏洩やシステム障害による社会的信用の低下リスクを認識し、対策を講じています。さらに、深刻な人手不足の状況下で有能な人材の確保や育成が滞ること、およびM&A等の投資において想定外の事象が発生するリスクも特定されています。

競合

同社はアウトソーシング領域における専門性を強みとしており、特に企業向けの人事・総務関連業務の代行において独自の立ち位置を築いています。人材不足が深刻な市場環境において、企業の事務負担を軽減するサービス提供が競争優位の源泉となります。

マンション管理分野においても、単なる管理に留まらず修繕工事まで含めたトータルマネジメントを提供することで差別化を図っています。DX支援やプラットフォーム提供といった新領域への進出により、競合他社に対する付加価値の向上を追求する構図となっています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は1,202円となっており、時価総額は約110.5億円です。PERは33.56倍、PBRは1.38倍と算出されています。

配当利回りは3.53%となっており、安定した収益基盤を持つ事業構造を反映しています。これらの数値は、同社が目指す「時価総額250億円を超える企業集団」に向けた成長過程における現在の評価を示しています。