事業モデル

同社は京都と福井の二つの拠点を軸に、運輸、不動産、レジャーの三事業を展開する多角的な事業構造を有しています。京都エリアでは鉄軌道事業を、福井エリアではバス・タクシー事業を中核として、地域に根ざした交通インフラを提供しています。

不動産事業では、賃貸物件の取得や販売、駅ビル運営などを通じて安定的な収益を確保しています。レジャー事業では、水族館やホテル、物販などの運営を通じて、観光資源の価値を最大化する取り組みを行っています。

KPI

当連結会計年度の営業収益は14,881百万円となり、前年度比で2.9%の増加を記録しました。これに伴い、営業利益は2,420百万円と、前年度比で5.1%の増益を達成しています。

セグメント別では、不動産業が5,925百万円の営業収益を計上し、前年度比5.9%増の好調な推移を見せました。一方で、レジャー・サービス業は、物販の伸び悩みなどから営業利益が前年度比23.3%減となるなど、事業間で明暗が分かれる結果となりました。

成長ドライバー

鉄軌道事業では、新型車両の導入や共同PRの実施、さらには運賃改定や設備更新を通じて、ブランドイメージの向上と利用促進を図っています。特に嵐山線における観光需要の取り込みが、同事業の増収に寄与しています。

不動産事業においては、新規賃貸物件の取得や販売用物件の売却が収益を押し上げています。また、レジャー事業では、水族館の展示強化やメディア発信の強化により、入館客数の増加とブランド力の向上を推進しています。

リスク

少子高齢化の進行に伴う労働力不足は、特にバスやタクシーといった運輸事業において、運行の制約や採用難による事業継続への支障を招くリスクがあります。また、燃料費の高騰や資材価格の上昇、さらには地政学的リスクによる原油価格の不安定化が、コスト増の要因として懸念されます。

自然災害や気候変動による観光資源への影響、さらには電力供給不足による運行への支障など、外部環境の変化に対するリスクも特定されています。これらに対し、同社は設備更新やDXの推進、事業継続計画(BCP)の策定など、多角的な対策を講じています。

競合

同社は、京都と福井の各地域において、公共交通機関および観光インフラの重要な担い手として位置づけられています。地域密着型の運営を行うことで、競合他社との差別化を図り、地域ブランドの創出を目指しています。

特に観光地における二次交通としての役割や、駅ビル・不動産といった付加価値の高い事業を組み合わせることで、単なる輸送事業に留まらない強固な事業基盤を構築しています。地域との協働を通じて、代替のきかないインフラとしての地位を確立する戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は6,610円となっています。この時点での時価総額は約132.1億円と算出されています。

同社のPERは7.21倍、PBRは0.92倍となっており、割安な水準で評価されています。なお、同日の市場データにおける配当利回りは0.30%と報告されています。