事業モデル

同社は国内輸送、国際物流、ドラム缶・ペール缶、エネルギー、タンク洗浄の5つの主要事業を展開する総合物流企業です。国内輸送では主にタンクローリーによる液体貨物の運送を行い、国際物流では港湾荷役や倉庫管理、タンク洗浄では設備の洗浄・修理等を提供しています。

これらの事業は、石油製品や化学製品といった特定の物資を扱うための高度な専門性を要する領域で構成されています。各事業は相互に関連しつつ、特定の顧客ニーズに応じた多角的なサービスを提供することで、安定した事業基盤を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は、国内輸送やタンク洗浄の好調な推移により、前年度比3.3%増の8,702百万円となりました。特にタンク洗浄事業は、工事の順調な完了と受注増により、前年度比2,284.6%という大幅な営業利益の伸びを記録しています。

一方で、エネルギー事業は取扱数量の減少により、売上高が前年度比11.5%減の960百万円となるなど、セグメントごとに明暗が分かれる結果となりました。しかし、全体としては価格改定の浸透や特定分野の好調により、営業利益は前年度比867.8%増の164百万円に達しています。

成長ドライバー

次期中期経営計画では、売上高100億円以上、営業利益3億円以上、ROE5%以上という野心的な目標を掲げています。この達成に向け、クロスセールス型ビジネスへの転換や、マルチワークステーション(MWS)の立ち上げ、経営基盤の機能強化を推進する方針です。

また、人的資本の充実やサステナビリティへの取り組みも重要な成長の柱として位置づけられています。特に、デジタル技術を活用した安全管理システムの導入や、低燃費車両への更新を通じた環境負荷低減と輸送効率の向上を両立させることで、持続可能な成長を目指しています。

リスク

事業環境における大きなリスクとして、環境規制の強化に伴う車両の代替投資やコスト増が挙げられています。また、気候条件の変化が石油類や空冷用ガスの輸送量に影響を与え、国内輸送やエネルギー事業の損益を変動させる要因となります。

さらに、原材料価格の高騰による燃料費の上昇や、ドラム缶販売への影響も懸念される要因です。また、タンク洗浄やドラム缶事業の一部は入札制度による受注となるため、競合他社との価格競争による失注が収益を圧迫するリスクも内包しています。

競合

同社は、石油・化学製品などの特殊な貨物を扱う専門性の高い物流・メンテナンス領域において強固な地位を築いています。特にタンクローリーによる輸送や、専門的な技術を要するタンク洗浄事業において、特定の顧客との強固な関係を構築しているとみられます。

競合他社との競争においては、入札制度の対象となる事業において、より安価な提案を行う競合の存在がリスクとして認識されています。これに対し、同社は運賃交渉による価格改定や、デジタル技術の導入による効率化を通じて、競争優位性の確保と収益性の維持を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,224円となっています。この時点での時価総額は約36.5億円であり、株価はPER 21.14倍、PBR 0.76倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは0.94%となっています。これらの指標は、同社の事業規模や成長期待、および現在の市場評価を反映した数値となっています。