事業モデル

ロジスティクス事業を主軸とし、貨物自動車運送、鉄道、航空、海上、港湾運送、倉庫業など多岐にわたる輸送手段を提供しています。さらに、警備輸送、重量品建設、物流サポートといった専門性の高い事業も展開しています。

これらの事業は、国内のみならず欧州、東アジア、南アジア、オセアニアなど世界各地で展開されており、グローバルなネットワークを構築しています。各地域において、航空や海運、倉庫などのインフラを活用し、顧客のサプライチェーンを支える体制を整えています。

KPI

2028年度に向けた経営計画において、売上収益3兆円、事業利益1,500億円、ROE 10%以上という野心的な目標を掲げています。これらの目標達成に向け、グローバル市場での成長加速、日本事業の再構築、サステナビリティ経営の推進の3軸で取り組んでいます。

主要なKPIとして、航空フォワーディング数量は93.3万t(2025年実績)、海運フォワーディング数量は85.1万TEU(2025年実績)を記録しています。また、倉庫・配送等の売上は4,974億円(2025年実績)に達しており、強固な事業基盤を維持しています。

成長ドライバー

グローバル市場での成長加速に向け、M&Aを通じて欧州のヘルスケア分野やインドの半導体・テクノロジー分野など、成長性の高い領域へ投資を加速しています。特に、2025年2月にはSimon Hegele社を買収し、欧州におけるヘルスケア産業の取扱い拡大を図っています。

国内においては、2025年1月より社内カンパニー制を導入し、エリアごとに組織を再編することで、効率的な経営資源の配分と収益性の向上を目指しています。また、医薬品や半導体関連など、国内で需要が拡大する領域への注力も成長の鍵として位置づけられています。

リスク

地政学リスクや経済の不透明感、特に米国や中国の経済動向が、グローバルな輸送需要に影響を及ぼすリスクを抱えています。また、労働力不足や燃料費の高騰、物価高による輸送原価の上昇といった構造的な課題への対応が求められています。

さらに、デジタル技術の進化による競合の台頭や、自然災害、感染症の拡大といった外部要因によるサプライチェーンの停滞もリスクとして認識しています。これらに対し、自動搬送機やAIの活用、事業継続計画(BCP)の整備を通じて、レジリエンスの向上と効率化を進めています。

競合

物流業界では、デジタル技術の進化により、異業種や新規参入企業による低コスト・高効率なサービスの提供が加速しています。これにより、長年培ってきた強みが相対的に低下し、市場シェアの縮小や価格競争の激化を招くリスクが存在します。

同社はこれに対し、高度なアカウントマネジメントやEnd to Endソリューションの提供を通じて、他社との差別化を図っています。特に、高度な専門性を要するヘルスケアや半導体関連など、特定の産業領域における強みを活かした競争優位性の構築に注力しています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、株価は5,516円、時価総額は約13506.5億円となっています。この時点でのPERは72.99倍、PBRは1.63倍と算出されています。

同日のデータに基づく配当利回りは1.76%となっています。これらの指標は、同社が掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」への変革に向けた投資や成長戦略を反映する要素となります。