事業モデル
航空事業を核とし、航空関連事業、旅行事業、商社事業、その他の事業を展開する多角的な事業構造を有しています。航空事業では、国内線および国際線の旅客、貨物、郵便の輸送を提供し、航空関連事業では空港でのサービス提供や機材の整備等を行っています。
旅行事業ではパッケージ旅行商品の企画・販売を行い、商社事業では航空関連資材の輸出入や販売を展開しています。これらの事業を組み合わせることで、航空機を軸とした広範な顧客接点と価値提供のネットワークを構築しています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は2兆5,392億円(前年比12.3%増)に達し、営業利益は2,174億円、経常利益は2,196億円を記録しました。これらの業績は、航空事業を中心とした増収により、いずれも過去最高を更新する結果となっています。
航空事業における国際線の貨物重量利用率は57.5%、国内線の貨物重量利用率は19.0%を達成しています。また、国内線の旅客利用率も前年度の75.0%から79.2%へと向上しており、運航効率の改善が見て取れます。
成長ドライバー
2030年度に向け、国際線旅客および貨物事業を成長領域と位置づけ、経営資源を優先的に配分する方針です。人財、DX、航空機を中心とした5年間で2.7兆円規模の大型な成長投資を実施し、事業基盤の強化を図ります。
将来的な成長の柱として、訪日外国人旅行者の増加や成田空港の機能強化といった外部環境の変化を捉えた機会の最大化を目指しています。また、2030年度には営業利益3,100億円、営業利益率10%の水準を目指すなど、野心的な目標を掲げています。
リスク
地政学リスクとして、ウクライナや中東地域情勢、米中対立などによる国際情勢の不透明さが、航空輸送の不確実性として挙げられています。これらの要因は、航空事業の成長機会に影響を及ぼす可能性があるため、機動的なリスクマネジメント体制で対応しています。
また、国内総人口の減少に伴う国内市場の縮小や、物価上昇による個人消費への影響もリスクとして認識されています。これらに対し、AI等の新技術を活用した生産性向上や、リスクの定量・定性評価に基づく管理体制の構築を進めています。
競合
航空事業においては、国内および国際線の旅客・貨物需要を取り巻く競争環境の中に位置しています。航空関連事業では、自社グループ外の航空会社を顧客とした整備や空港地上支援などのサービスを提供しています。
事業ポートフォリオの最適化として、NCAのグループ化や特定のブランド便の運航休止など、競争優位性を確保するための戦略的な再編を行っています。多角的な事業展開により、航空関連の多方面から価値を創出する体制を構築しています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、株価は3,026円、時価総額は約13526.3億円となっています。この時点でのPERは9.74倍、PBRは0.98倍となっており、割安な水準で評価されています。
同日時点の配当利回りは1.92%となっており、安定的な配当の継続と大規模な自己株式取得を通じた資本効率の向上を目指しています。これらの指標は、同社が目指す株主価値の向上に向けた経営戦略を反映する内容となっています。
