事業モデル
同社は、家事支援サービスのオンラインプラットフォーム「CaSy」を運営しており、お掃除代行やお料理代行、その他の暮らしのサービスを提供しています。独自のマッチング自動化システムや専用アプリを開発し、ITテクノロジーを活用したDXを推進しているのが特徴です。
サービス提供にあたっては、キャストと呼ばれるスタッフとのエンゲージメント向上を重視しており、独自の「キャストクレド」や表彰制度を導入しています。これにより、質の高いサービス提供と、キャストとの良好な関係構築を両立する仕組みを構築しています。
KPI
当連結会計年度における売上高は1,922,120千円に達し、そのうちお掃除代行・お料理代行が1,803,839千円を占めています。同期間の営業利益は50,980千円、経常利益は60,045千円、親会社株主に帰属する当期純利益は46,930千円となりました。
また、当連結会計年度末における流動資産は509,348千円、固定資産は194,408千円となっており、総資産は703,756千円です。当期における営業活動によるキャッシュ・フローは45,708千円を計上しています。
成長ドライバー
少子化対策を背景とした行政の家事支援事業の拡充や、共働き世帯の増加による市場の拡大が追い風となっています。特に2024年度より東京都の家事・子育て支援事業に参画しており、2025年10月には複数の自治体から事業を受託する予定です。
成長戦略として、M&Aを通じた事業領域の拡大やサービスエリアの拡大を積極的に推進しています。2025年2月および8月には子会社を新たに設立し、ハウスクリーニングの強化や、沖縄・広島・岡山といった地方エリアへの展開を加速させています。
リスク
キャストによるサービスの提供を主軸としているため、キャストの過失による物損や、食中毒などの健康被害が発生するリスクがあります。これらが発生した場合、企業への損害賠償請求や、ブランドイメージの毀損による経営への影響が懸念されます。
また、システムトラブルやサイバー攻撃による個人情報の漏洩、さらには深刻なインシデントの発生も重要なリスクとして特定されています。さらに、フリーランス関連法や食品衛生法など、多岐にわたる法規制への対応も継続的に求められる環境にあります。
競合
家事支援市場には、同社のようなプラットフォーム運営企業のほか、家政婦の職業紹介所や個人事業主による提供サービスが含まれます。市場の多くを非上場企業が占めるため、客観的な市場規模の把握は困難な状況にあります。
同社は、IT技術を活用したマッチングの最適化と、独自のエンゲージメント施策による品質管理の強化で差別化を図っています。特に、高度なマッチングアルゴリズムやダイナミックプライシングの導入により、利便性とコストパフォーマンスの両立を目指しています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の株価は941円となっており、同日時点の時価総額は約17.7億円です。同日の市場データに基づくPERは56.50倍、PBRは6.57倍となっています。
同社は、独自の技術開発とエンゲージメントの取り組みを両立させることで、家事支援のDX化を推進しています。成長に向けた経営基盤の強化として、中小企業向けの成長加速化補助金の採択も受けており、企業価値の向上を目指しています。
