事業モデル
国内ブックオフ事業を中核とし、書籍やソフトメディアからアパレル、トレーディングカード、ホビー商材まで多岐にわたるリユース商材を取り扱う。大型複合店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」やアパレルを強化した「BOOKOFF PLUS」など、多様な店舗フォーマットを展開している。
プレミアムサービス事業では、百貨店での買取窓口やブランド品販売、海外事業では米国、マレーシア、カザフスタンなどでの展開を通じて、リユースの裾野を広げている。また、ECサイトの運営や公式アプリを通じた顧客との直接的なコミュニケーションにより、安定した収益基盤の構築を図っている。
KPI
国内ブックオフ事業において、アパレルやトレーディングカード、貴金属などの売上高が前連結会計年度を上回り、セグメント利益は前年比18.7%増の5,347百万円となった。公式スマホアプリの会員数は2025年5月時点で932万人を突破しており、顧客との信頼関係を深める基盤となっている。
海外事業では、米国、マレーシア、カザフスタンにおける新規出店が寄与し、売上高は前連結会計年度比32.3%増の6,176百万円に達した。一方で、プレミアムサービス事業は、新規出店による仕入高の伸び悩みや人件費の増加などにより、セグメント利益が前年比89.3%減の44百万円となった。
成長ドライバー
中期経営方針において、国内ブックオフ事業を「深化領域」と位置づけ、高い認知度を活かした安定的な収益獲得と投資原資の確保を目指している。一方で、プレミアムサービスや海外事業、新規事業を「探索領域」と位置づけ、経験豊富な人財の輩出による事業規模の拡大と利益成長を追求する方針である。
特に、トレーディングカードやホビー商材といった成長性の高いカテゴリーへの注力や、EC物流の効率化、公式アプリを通じたCRM施策の展開が成長の鍵となる。また、海外での「Jalan Jalan Japan」などの展開や、アパレル等のリユース商材の拡大により、グローバルな成長も追求している。
リスク
リユース事業の特性上、中古品の仕入が顧客からの買取に依存しており、フリマアプリ等のCtoCサービスの台頭や競合他社の動向により、仕入量が安定しないリスクがある。また、古物営業法に基づく規制や、盗品・遺失物の取り扱いに関する法的リスクへの対応も重要となる。
人手不足や人件費の上昇、特にパート・アルバイトスタッフへの依存度が高い店舗運営において、労働コストの増大が経営成績に影響を及ぼす可能性がある。さらに、高度な専門知識を要する商材の増加に伴い、高度なスキルを持つ人財の確保と育成が喫緊の課題となっている。また、IT投資の遅れやシステムトラブルによるサービス停止もリスクとして認識されている。
競合
国内ブックオフ事業においては、リユース市場の拡大に伴い競合他社の出店も進んでおり、店舗の立地や規模に応じた売場づくりと運営改善が求められている。特に、書籍・ソフトメディアの一次市場流通量が減少する中で、アパレルやトレーディングカードといった新たな商材の取り込みが競争優位性の維持に重要となる。
プレミアムサービス事業では、百貨店等での独自の買取窓口やブランド品販売を展開しており、特定の顧客層に対する訴求を強めている。海外事業においても、各国でのリユース店舗展開を通じて、グローバルな市場での存在感を高め、競合に対する優位性を構築する戦略をとっている。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、株価は2,867円、時価総額は約513.6億円となっている。同日時点のPERは18.59倍、PBRは2.43倍と算出されている。
また、同日時点の配当利回りは1.37%となっている。これらの指標は、同社がリユース市場における強固な地位を築きつつ、成長に向けた投資を継続している現状を反映している。
