事業モデル

同社は外航海運事業、倉庫・運送事業、不動産事業の3つの柱で構成される事業ポートフォリオを展開しています。外航海運事業では、自社運航や定期用船を通じて貨物輸送を行い、海運市況や為替動向の影響を受けつつも、新造船の寄与や運賃収入の増加により売上を確保しています。

倉庫・運送事業では、一般倉庫、保税蔵置場、文書保管、および引越・運送業務を提供しています。不動産事業においては、勝どき・月島エリアを中心とした優良な立地における施設賃貸業を展開しており、これらの事業が安定的な収益と財務基盤を支える構造となっています。

KPI

当連結会計年度の売上高は、外航海運事業が25,747百万円、倉庫・運送事業が3,955百万円、不動産事業が3,933百万円の計33,636百万円となりました。前年同期比で全体として5.9%の増収を記録しています。

利益面では、外航海運事業のセグメント利益が747百万円、倉庫・運送事業が393百万円、不動産事業が1,986百万円となりました。当連結会計年度の営業利益は2,158百万円、当期純利益は833百万円となっており、新造船の減価償却費増加などの影響を受けています。

成長ドライバー

外航海運事業においては、環境規制への対応が難しいハンディサイズ船の供給が停滞する中、バルクハンディ需要の緩やかな増加が追い風になると予測されています。新造船の竣工や新規用線による稼働日数の増加が、同事業の成長を支える要因となっています。

不動産事業においては、勝どき・月島エリアの良好な立地と、周辺の再開発やインフラ整備による将来的な発展が期待されています。倉庫・運送事業においても、サービス品質の維持と効率化、および新規顧客の開拓を通じて、中長期的な収益性の改善を目指しています。

リスク

外航海運事業においては、海難事故による物理的・人的被害や、環境規制への対応の難しさ、および為替レートの変動が収益に影響を及ぼすリスクがあります。特に、円貨とドル貨のバランスによる為替換算の損益への影響が注視されます。

不動産事業においては、勝どき・月島エリアに資産が集中しているため、当該エリアでの大規模災害が発生した際に甚大な支障を来す可能性があります。また、金利動向や船舶燃料価格の急激な変動、および資産価値の低下による減損リスクも経営上の重要なリスクとして特定されています。

競合

外航海運事業においては、国際的な環境規制の強化や、世界的な経済動向、地政学的要因が競争環境に影響を与える要因となります。特にハンディサイズ船の供給動向が、同事業における市場での位置づけに影響を及ぼす可能性があります。

倉庫・運送事業においては、物流コストの抑制や事業再編といった顧客側の動向が影響しますが、同社はサービス品質の維持と効率化により対応しています。不動産事業においては、勝どき・月島エリアの良好な立地を活かした施設賃貸により、競合に対する優位性を確保しています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,082円となっています。この時点での時価総額は約518.5億円と算出されています。

同社のPERは62.11倍、PBRは1.36倍となっており、配当利回りは2.21%を記録しています。これらの指標は、同社が保有する不動産や船舶といった実物資産の価値と、海運・物流の事業基盤を反映した評価となっています。