事業モデル

同社は、システミック・コーチング™という独自のアプローチを用いた組織開発ビジネスを主軸として展開しています。この手法は、個人の能力開発にとどまらず、組織全体を一つのシステムと捉えて変革を促すことを特徴としています。

提供するサービスは、リザルト・フォーカスト、プロセス・オリエンテッド、エビデンス・ベースト、チームベースド・コーチングの4つの特徴を備えています。特に、コーチング研究所による独自の分析ツールを用いた成果の可視化や、複数人への同時コーチング提供により、高い付加価値を提供しています。

KPI

経営指標として、売上高の先行指標となる受注高、売上高、および営業利益を重要視しています。当連結会計年度における受注高は3,465,978千円、売上高は3,501,884千円、営業利益は211,816千円となりました。

また、サービスの質を担保するための重要な経営指標として、社内コーチ数を管理しています。当連結会計年度末のコーチ人数は110名となっており、質の高いサービス提供に向けた人材確保と育成を継続的に進めています。

成長ドライバー

成長の柱として、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスの拡大と、多様な顧客ニーズに対応した新サービスの開発を推進しています。2025年2月には「トランジションコーチング」や「ICT」といった新サービスを開始し、顧客層の拡大を図っています。

また、コーチング研究所による学術研究や、世界的なトレンドの取り込みを通じたコーチング品質の強化も重要な成長戦略です。高度な専門性を武器に、国内外の企業とのパートナーシップを拡大し、持続的な成果創出を目指しています。

リスク

事業の特性上、クライアント企業の機密情報や個人情報を扱うため、情報漏洩やサイバー攻撃によるレピュテーションの毀損が重大なリスクとなります。また、経営陣や特定の高度なスキルを持つ人材への依存、および人材流出による競争力の低下も課題として認識されています。

さらに、上位クライアント企業への依存度が高いことから、特定の契約更新の成否が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、世界的な経済危機や地政学リスクが、クライアント企業の経営判断に影響を与え、結果として同社の受注動向に影響を及ぼす可能性も含まれています。

競合

同社の提供するシステミック・コーチング™は、独自の哲学に基づいた組織変革を目的とするため、他社との差別化が図られています。近接領域には、他のコーチングサービスや企業研修、ビジネスコンサルティングの提供者が存在しています。

しかしながら、大企業向けに一定規模でコーチングを提供できる事業者は限定的であると認識されています。一方で、低価格戦略をとるプレーヤーの出現や、代替的なテクノロジーの普及、新たな発想による組織開発サービスの普及が競争環境を変化させる要因となり得ます。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,441円、時価総額は約34.0億円となっています。この時点でのPERは34.31倍、PBRは1.09倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは1.39%となっています。これらの数値は、同社の独自のコーチング手法と高度な専門性を背景とした市場評価を反映しています。