事業モデル
同社は「指定障害福祉サービス事業」を展開しており、就労移行支援、就労定着支援、指定計画相談支援の3つを主軸としています。特に就労移行支援では、週2日程度の通所といった準備の低い層から幅広く受け入れる体制を整えています。
独自の強みとして、600種類以上のプログラムを用意し、画一的な指導ではなく一人ひとりの状況に合わせた「個別」の支援を徹底しています。また、2020年より提供する「Cocorport College」や、2024年より展開するリワーク専門の「Cocorport Rework」など、多様なニーズに対応するサービスを展開しています。
KPI
同社は、持続的な成長と企業価値向上のための重要な経営指標として、売上高および経常利益を位置づけています。これらを支える非財務経営指標として、事業所数、利用者数(通所数)、就職者数、定着者数(定着率)を重視しています。
特に就職者数と定着率は、次年度以降の基本報酬単価の算定基礎となるため、成長を判断する重要な指標とされています。事業所数は、法的な利用定員の制約がある中で売上高を拡大するための基盤として、利用者数は売上を構成する基本単位として管理されています。
成長ドライバー
国内の障害者数は増加傾向にあり、法定雇用率の引き上げ(2024年4月に2.5%へ)や、2026年7月にはさらに2.7%へ引き上げられる見通しから、支援サービスの需要は拡大しています。
同社は、この追い風を捉えるために拠点数を前事業年度末の105拠点から120拠点へと拡大し、売上高は前年同期比10.9%増の6,376,772千円を達成しました。また、就労移行支援から派生した「Cocorport College」の卒業生が自社運営の就労移行支援事業所へ通うといった、事業間のシナジーも成長を支える要因となっています。
リスク
事業運営において、障害者総合支援法に基づく報酬制度が3年ごとに改定されるため、想定を超える改定が行われた場合には売上や利益に影響を及ぼす可能性があります。
また、事業所ごとに取得する「指定」が、運営基準の不備等により取り消された場合や、自治体の運用方針変更により定員超過の扱いが変わった場合もリスクとなります。さらに、提供するサービスの特性上、個人情報の保護が極めて重要な要素として挙げられています。
競合
同社が参入する障害福祉サービス業界は、提供するサービスの質が人材の質に左右されるため、ノウハウの構築に時間を要する参入障壁が存在します。
同社は、独自の「個別」支援ノウハウと、特定エリアにおけるドミナント展開を組み合わせることで、競合に対する優位性を確保する戦略をとっています。しかし、サービス提供エリアにおける競争環境は激化の兆しがあり、競合他社の拡大や新規参入による影響には注意が必要です。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,780円、時価総額は約67.7億円となっています。この時点でのPERは11.51倍、PBRは2.16倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは4.67%となっています。これらの数値は、同社の事業規模と市場における評価を反映する指標となります。
