事業モデル

パーソナル事業では、5G通信を軸に金融やエネルギー、ライフスタイル関連のサービスを統合し、付加価値の提供を目指しています。国内ではマルチブランド展開を行い、海外では通信やエンタメ、金融などの提供を通じてグローバルな展開を図っています。

ビジネス事業では、法人向けにデバイス、ネットワーク、クラウドなどのソリューションを提供しています。特に「Telehouse」ブランドによるデータセンター事業や、AI時代の新プラットフォーム「WAKONX」を通じた課題解決に注力しています。

KPI

2026年3月期において、売上高は前年比4.1%増の6,071,915百万円を記録しました。営業利益も前年比1.1%増の1,099,125百万円となり、増収増益の推移を見せています。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年比7.9%増の707,112百万円となりました。通信を基盤としたモバイル収入に加え、金融やデータセンターといったグロース領域の成長が寄与しています。

成長ドライバー

中期経営戦略「Power-to-Connect 2028」のもと、AIが社会インフラとして浸透する「AI前提社会」を見据えた戦略を展開しています。異分野融合による価値創造手法「Fusion」を推進し、AI労働力やAI生活力の提供を目指しています。

特にデータセンター事業は、タイやロンドン、パリ、トロントなど世界各地で高い評価を得ています。国内でも2026年1月に最先端のAIサービスを提供する拠点を新設し、製造や製薬など多様な分野でのAI社会実装を加速させる方針です。

リスク

通信環境の競争激化や、人口減少・高齢化に伴う通信料収入の低下、さらには人件費や物価の高騰によるコスト増がリスクとして挙げられています。また、他社との競争における料金値下げや、設備投資に伴うコストの増加も経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

サイバー攻撃の高度化に伴う情報漏洩や、通信の秘密、顧客情報の不適切な取り扱いも重要なリスクです。これに対し、24時間365日の監視体制や、強固なセキュリティポリシーの策定、従業員への教育を通じて、セキュリティレベルの維持・強化に取り組んでいます。

競合

通信業界では、他事業者との競争に加え、AI技術の進化や他技術との競合が激化する環境にあります。特に、他社と比較して魅力のあるコンテンツや、高度なネットワーク品質の提供が、顧客満足度を維持するための重要な要素となります。

また、異業種との提携や、通信とエネルギー等の他サービスとのセット販売など、事業領域の拡大が競争環境を変化させています。同社は、独自の強みであるリアルなアセットとテクノロジーを融合させることで、競合に対する差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の株価は2,840.5円となっており、同日の市場データに基づくと、PERは15.67倍、PBRは2.14倍を記録しています。

同日のデータにおける配当利回りは2.92%です。これらの指標は、同社が保有する強固な通信インフラと、成長分野への投資を反映した評価となっています。