事業モデル

同社グループは、電力・ガスの販売とサービス提供を行う「ミライズ」、電力ネットワークサービスの提供を行う「パワーグリッド」、燃料調達から発電・卸販売を行う「JERA」の3つを主要な報告セグメントとしています。

これらの事業をバリューチェーンとして統合し、エネルギーの安定供給を核とした事業を展開しています。また、エネルギー事業で培ったノウハウやインフラ、拠点等を活用し、マルチユーティリティ事業や不動産事業など、多角的な価値創出に取り組んでいます。

KPI

当連結会計年度における連結売上高は3兆5,460億円となり、前連結会計年度と比較して1,231億円の減収となりました。一方で、連結経常損益は2,910億円の利益を計上し、前連結会計年度から146億円の増益を達成しています。

また、当連結会計年度における研究開発費の総額は、8,835百万円を計上しています。このうち、ミライズが925百万円、パワーグリッドが6,046百万円、その他が1,862百万円をそれぞれ拠出しています。

成長ドライバー

中長期的な成長戦略として、GXやDXの進展に伴う電力需要の増加を見据え、脱炭素社会の実現と事業構造の変革を通じた新たな収益源の獲得・拡大を目指しています。

具体的には、エネルギー事業とのシナジーが発揮できる事業にリソースを集中する「選択と集中」を推進しています。AI等の先端技術を実装することで、業務の生産性向上や、サービス提供の高度化を図り、持続的な成長と企業価値の向上を目指す方針です。

リスク

地政学リスクに起因する燃料価格のボラティリティや、為替変動、さらには物価・賃金・金利の上昇といった外部環境の不透明さが、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う出力の不安定さや、異常気象による需要の急増、設備のトラブルなどが、電力の安定供給を脅かす要因として挙げられています。これらに対し、調達先の分散化や、高度なリスク管理、予備力の確保などによる対応を進めています。

競合

同社は、電力・ガスの安定供給を基盤とした強固な顧客基盤とブランド力を有しており、競争環境が激化する中でも、地域に根ざした価値提供を継続しています。

特に、脱炭素化の進展に伴うエネルギー需要の構造変化に対し、GXやDXを推進することで、競合他社との差別化を図っています。また、JERAを通じた燃料調達の高度化や、多角的なサービス提供により、競争力の維持と強化に取り組んでいます。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,797.5円、時価総額は約21287.0億円となっています。

同社のPERは9.35倍、PBRは0.67倍となっており、配当利回りは2.48%を記録しています。これらの指標は、2026年8月19日時点の市場データに基づいた数値です。