事業モデル
同社はガス、LPガス、電力、不動産など多岐にわたる事業を展開するエネルギー企業です。ガス事業では、都市ガスの製造・供給・販売に加え、関連機器の販売やメンテナンスまで一貫した体制を構築しています。
電力・その他エネルギー分野では、再生可能エネルギーによる発電や、国際的なエネルギー事業への参画を通じて事業の多角化を図っています。不動産事業においては、単なる賃貸や販売に留まらず、ガス事業とのシナジーを意識した提案や、物流施設への参入など、新たな領域への展開を進めています。
KPI
中期経営計画「ACT2027」において、2027年度に向けた具体的な経営指標を掲げています。目標として、2027年度の経常利益を380億円、ROEを8.0%程度、ROICを2.3%程度に設定しています。
また、資本効率の向上を目指し、2027年度の自己資本比率を23.0%以上と目標に掲げています。これらの指標を通じて、エネルギー事業の成長加速と不動産事業の安定的な収益確保の両立を目指す方針です。
成長ドライバー
成長の柱として、カーボンニュートラルに向けた「天然ガスシフト」「ガスの脱炭素化」「電源の脱炭素化」の3つの軸を推進しています。具体的には、e-methaneの導入に向けた実証事業や、水素活用の検討、再生可能エネルギーの取扱量拡大に注力しています。
また、ひびきLNG基地の能力増強により、グローバルなビジネスの推進や安定供給体制の強化を図っています。不動産分野では、物流施設開発などの新規領域への参入や、地域とのつながりを活かした価値創造を成長の源泉としています。
リスク
エネルギー供給を担うインフラ企業として、大規模な自然災害やテロによる設備への被害、およびそれに伴う供給停止のリスクを抱えています。これに対し、設備の耐震性向上や事業継続計画(BCP)の策定、各種保険への加入等で対応を強化しています。
また、地政学リスクに伴うエネルギー価格の変動や、カーボンニュートラルへの対応遅れによる社会的信用の低下、さらには金利上昇による資金調達コストの増大もリスク要因として特定しています。さらに、基幹システムの停止や情報漏洩といったサイバーセキュリティへの対応も重要な課題と位置づけています。
競合
同社は地域に根ざした強固な顧客基盤を持ち、ガスと電力を中心としたエネルギー事業において高い信頼を獲得しています。特に、ガス事業と不動産事業を組み合わせたソリューション提供により、競合他社との差別化を図る戦略をとっています。
エネルギー供給の安定性を担保しつつ、脱炭素化への対応を最優先課題とすることで、次世代のエネルギーインフラとしての地位を確立しようとしています。また、他分野への投資や事業の多様化を進めることで、単一のエネルギー供給に依存しない強靭な事業構造の構築を目指しています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,416円となっています。この時点での時価総額は約857.3億円であり、PERは12.14倍、PBRは0.70倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは2.94%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と、将来の成長に向けた投資のバランスを反映する要素となります。
