事業モデル
同社はFintech領域に特化した独立系コンサルティング・グループとして、決済、銀行、証券、保険の各分野で高度なソリューションを提供しています。戦略立案や事業企画といった上流工程から、要件定義、システム設計、さらには運用・保守までを一気通貫で支援する体制を構築しています。
この一気通貫のプロジェクトマネジメントにより、顧客との関係性を深めながら継続的・追加的な受注を獲得するビジネスモデルを確立しています。また、国内だけでなくシンガポールを拠点とした海外事業も推進しており、クロスボーダー案件における高度な専門知識と経験を強みとしています。
KPI
当連結会計年度の売上高は2,280,860千円となり、前年同期比で7.5%の成長を記録しました。営業利益は9,169千円と、前年同期の営業損失から黒字へと転換しています。
経常利益は21,819千円、親会社株主に帰属する当期純利益は22,550千円となりました。これらの業績は、銀行や保険、証券といった新規サービス分野の提供体制整備が進み、受注が拡大したことが寄与しています。
成長ドライバー
国内のDXコンサルティング市場およびDX市場は、今後も中期的に右肩上がりの成長が続く見通しです。特にFintech関連の企業は、生き残りのために新たな価値の創出やIT技術の活用、コンプライアンス対応の両立を求めており、需要は底堅く推移しています。
同社は、2025年12月期よりITリスクやPMO支援といった新たなサービス提供を開始しており、コンサルティングのポートフォリオを拡大しています。これらの高度な専門性を備えたコンサルタントの積極的な採用により、提供価値の向上と顧客基盤の拡大を図っています。
リスク
Fintechコンサルティング市場は拡大傾向にあるものの、経済情勢や景気動向の変化により、顧客の投資マインドが減退するリスクが存在します。これに対し、同社は上流から下流まで一気通貫で提供する体制を構築することで、リスクの低減を図っています。
また、特定の顧客への売上依存や、優秀な人材の確保、ビジネスパートナーとの安定的な関係維持が経営上の重要課題となります。さらに、海外展開における現地商習慣や規制への対応など、クロスボーダー案件特有の課題への迅速な対応が求められる環境にあります。
競合
同社はFintech領域における高い専門性と、豊富なノウハウに基づく高付加価値なコンサルティングを強みとして差別化を図っています。同社が提供する一気通貫の支援体制は、顧客のプロジェクトにおけるプロセスの分断を防ぐ役割を果たしています。
現在、同社と直接競合する企業は少ないと認識されていますが、今後、同分野で豊富な知識を持つ人材を擁する競合他社が現れる可能性も想定されます。これに対し、同社は多様な人材の確保と、上流から下流まで対応可能な体制の構築により、競争優位性の維持に努めています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の株価は370円であり、同日の時価総額は約23.9億円となっています。同日のデータに基づくPERは106.29倍、PBRは1.40倍と算出されています。
同社は、高度な専門性を武器に成長を続けるコンサルティング企業として、独自のポジションを築いています。投資判断にあたっては、同社が提供するサービスの専門性と、将来的な市場の拡大予測を考慮する必要があります。
