事業モデル

同社はeスポーツおよびゲーム周辺領域において、イベントの企画・運営を行う「eスポーツ・イベントサービス」と、マーケティングソリューションを提供する「エージェンシーサービス」の二軸を展開しています。

イベントサービスでは、ゲームメーカーや選手、視聴者の三者の視点に立ったコンテンツ制作を行い、独自の知見を活かして海外ゲームメーカーの国内プロモーションも支援しています。エージェンシーサービスでは、インフルエンサーの選定やコミュニティ運営、SNSマーケティングなど、多岐にわたる施策をワンストップで提供しています。

KPI

当連結会計年度における売上高は2,843,521千円となり、前年同期比で25.8%の成長を記録しました。営業利益は18,655千円(前年同期比11.6%増)、経常利益は24,786千円(前年同期比79.4%増)と、増収増益の推移を見せています。

サービス別では、eスポーツ・イベントサービスが1,614,302千円、エージェンシーサービスが1,170,559千円の売上を計上しています。特にエージェンシーサービスにおいては、子会社の完全子会社化に伴うデザインや制作機能の強化が寄与しています。

成長ドライバー

国内のeスポーツ市場は2025年に約200億円規模に達すると予測されており、2026年の国際大会での正式競技採用など、社会的認知度の向上が追い風となる見込みです。

同社は、受託型ビジネスへの過度な依存を避けるため、自社プロダクトの展開を含む事業ポートフォエルを多角化しています。また、海外ゲームメーカーからの直接受注拡大に向けた専門チームの強化や、海外市場におけるプレゼンス向上を成長の柱としています。

リスク

eスポーツ市場の収益構造はクライアントの広告予算やスポンサー料に依存する側面があり、景気後退によるプロモーション支出の抑制が業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、海外展開においては、相手国の経済情勢や法規制、地政学リスク、為替変動などの不確実性が存在します。さらに、コンテンツの優位性が低下した場合や、個人情報保護や賭博罪に関連する法規制への抵触リスクにも対応が必要です。

競合

国内でeスポーツ事業を展開する競合他社は複数存在しており、市場の拡大に伴い新規参入も加速する見通しです。

同社は、ゲームメーカーや選手、視聴者の三者の視点に立った独自の知見と、コミュニティとの強固な信頼関係を構築することで差別化を図っています。特に、特定のコンテンツに依存しない多層的なマーケティング・アプローチの提供により、競合に対する優位性を確保する方針です。

バリュエーション

2026年8月19日時点の株価は670円であり、同日時点の時価総額は約19.3億円となっています。

同日の市場データに基づくPERは17.86倍、PBRは3.88倍となっています。これらの指標は、同社がeスポーツ市場の成長を取り込みながら、独自の知見を基盤とした事業展開を進めている現状を反映しています。