事業モデル
同社は、経営戦略の策定からプロフェッショナルなDXサービスによる経営オペレーションの実装・実行まで、経営の上流から下流までを一気通貫で支援する「チームコンサルティング」を提供しています。
提供するサービスは、ストラテジー、デジタル、HR、ファイナンス、ブランド&PRなど多岐にわたる領域を網羅しています。特に、特定のコンサルタントに依存しないチーム体制を構築することで、ノウハウの属人化を防ぎ、組織的な価値提供を実現しています。
KPI
2025年3月期連結会計年度において、売上高は前年比12.0%増の162億82百万円と、創業以来の過去最高を記録しました。営業利益も前年比20.9%増の18億13百万円に達し、増収増益を達成しています。
また、ROE(株主資本当期純利益率)は10.5%となり、中期経営計画で掲げた売上高、利益、ROEのすべての目標を達成しました。これらの数値は、同社が提供する多角的なコンサルティング領域の強固な基盤を裏付けています。
成長ドライバー
成長の源泉は、M&Aを通じた経営コンサルティング領域の多角化戦略にあります。2025年6月には、コーポレートウェルビーイング領域の強みを持つピースマインド株式会社をグループに迎え、HRコンサルティングのメニューを大幅に強化しました。
また、政府の「中堅企業成長ビジョン」といった追い風もあり、中堅企業を中心とした経営層の多様化・高度化するニーズへの対応が期待されます。独自の「1・3・5の成長戦略」などの成功済みメソッドを駆使し、さらなる市場シェアの拡大を目指しています。
リスク
コンサルタント人材の流出や、採用・育成の停滞が事業拡大の制約となるリスクに対し、独自の教育コンテンツ「TCGアカデミー」や、評価制度の整備、DX投資による労働環境の改善で対応しています。
また、機密情報の漏洩やインサイダー取引、M&Aによる急速な拡大に伴う管理体制の不備、さらには製品の不具合やシステムトラブルといったリスクも特定されています。これらに対し、情報管理の徹底や、グループ企業の適切な監督体制の構築、品質管理の徹底など、多角的な対策を講じています。
競合
コンサルティング業界には特定の機能や業種に特化した企業が多く存在しますが、同社は中堅企業から大企業まで幅広い層に対し、戦略策定からDX実装までを一気通貫で支援できる稀少なポジションを確立しています。
特に、独自のノウハウや「チームコンサルティング」の体制により、競合他社との差別化を図っています。多角的な事業領域をカバーする体制により、顧客の多様な経営課題に対して包括的なソリューションを提供できる点が強みです。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は776円、時価総額は約248.5億円となっています。PERは22.89倍、PBRは0.62倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは4.13%となっています。これらの指標は、同社が成長戦略を推進しながら、安定した経営基盤を構築している現状を反映しています。
