事業モデル

同社はシステムコア事業、ITソリューション事業、ネットワークサービス事業の3つの柱で構成される事業構造を有しています。システムコア事業ではLSI開発や組込みソフトウェア、ハードウェアの装置設計など高度な技術を要する領域を担っています。

ITソリューション事業では、自社開発のパッケージソフトウェアや受託開発、CADシステム開発など多岐にわたるソフトウェア提供を展開しています。ネットワークサービス事業では、通信・コンピュータ関連システムの構築や運用、保守、セキュリティ関連の需要に対応しています。

KPI

同社は企業価値向上と競争力強化のため、売上高営業利益率10%を目標として掲げています。当連結会計年度における売上高営業利益率は10.6%となり、6期連続で目標を上回る水準を確保しています。

売上高は25,767百万円(前連結会計年度比9.1%増)、経常利益は2,878百万円(同14.8%増)と、各事業の成長と契約単価の見直しによる収益改善が寄与しています。また、AI推進室を中心とした研究開発活動も継続的に実施されています。

成長ドライバー

成長の源泉は、IoT、クラウドシフト、生成AIの普及といった技術革新に伴うIT需要の拡大にあります。特に、ハードウェアとソフトウェアの融合によるシステム最適化や、業務プロセスの高度化・自動化への投資が加速しています。

また、独自の教育研修機関「KSKカレッジ」を通じた人材育成への積極的な投資も成長を支える重要な要素です。高度な技術力を要する分野において、専門知識と経験を兼ね備えた人材を確保・育成することで、変化の激しい市場における競争優位性を確保する方針です。

リスク

深刻な人手不足や少子高齢化の影響により、高度な技術を要するIT分野での技術者確保が経営上の重要課題となっています。人材の確保や育成が計画通りに進まない場合、受注機会の逸失や競争力の低下を招くリスクがあります。

また、サイバー攻撃の高度化に伴う情報漏洩やシステムダウンのリスク、および地政学リスクや物価高騰によるコスト増の影響も懸念されます。これらのリスクに対し、同社はセキュリティ教育の徹底や、事業継続計画(BCP)の策定、保険への加入等で対応を講じています。

競合

同社は、高度な技術力を必要とするシステム開発やネットワーク構築の分野において、専門性の高い技術力を強みとしています。特に、LSI設計や組込みソフトウェア、高度なセキュリティ対策など、高度な技術力が求められる領域で独自の立ち位置を築いています。

市場環境は、DXの進展や生成AIの活用、サイバーセキュリティ需要の拡大など、技術革新による構造的な変化が進んでいます。これらの変化に対し、同社は技術力の高度化と、それらを支える人材の育成・確保を戦略の核に据えることで、競合に対する優位性を維持する方針です。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は4,400円、時価総額は約267.7億円となっています。PERは12.53倍、PBRは1.47倍と算出されています。

同社の配当利回りは4.31%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見て取れます。これらの指標は、同社が取り組む技術革新への投資と、安定した事業基盤のバランスを反映しているものと推察されます。