事業モデル
同社は、自社および子会社を通じて、宿泊、料理飲食、貸席などを中心としたホテル事業を展開しています。主要なホテルはフルサービス型のシティホテルであり、宿泊、宴会、レストランの各部門でバランスの取れた売上構成を実現しています。
また、一部の拠点は運営効率を高めるため、初期コストを抑制し、宿泊を主体とした省人化モデルを採用しています。さらに、2023年3月には一部資産の売却を通じてアセットライトなビジネスモデルへの転換を進めています。
KPI
2024年11月に実施した芝パークホテルの子会社化により、当連結会計年度の売上高は29,273百万円となり、前年同期比16.3%の増収を達成しました。この増収は、主にM&Aによる連結範囲の拡大が寄与したものです。
収益面では、連結営業利益が1,162百万円、連結経常利益が1,189百万円となり、前年同期と比較してそれぞれ増加しています。また、会員組織「リーガメンバーズ」の会員数は2026年3月時点で55万人を突破しており、顧客基盤の拡大も進んでいます。
成長ドライバー
中期経営計画「ReRISE」に基づき、ブランドの再編成、価値向上、新規出店パイプラインの拡大を成長の柱としています。特に、2026年4月以降に計7件の新規ホテル開業を計画しており、多角的な展開を進めています。
また、インバウンド需要を取り込むための海外展示会への出展や、AIレベニューマネジメントシステムの導入といったDX推進も成長を支える要素です。さらに、2025年10月に完了した芝パークホテルの子会社化により、高い投資効率とシナジー効果を追求しています。
リスク
ホテル事業は、景気動向や国際情勢、自然災害、流行疾患などの外部要因による影響を受けやすい構造にあります。特に、原材料費や光熱費、人件費といったコストの上昇は、収益を圧迫する要因として認識されています。
また、食品の安全性や個人情報の管理、さらには労働環境の変化に伴う人件費の増加といったリスクにも対応が必要です。これらに対し、同社はリスク管理委員会を設置し、マニュアルの整備や社内教育の徹底を通じて、多角的なリスク管理体制を構築しています。
競合
ホテル市場は参入障壁が比較的低く、多くの競合が存在するため、供給過多による競争の激化が懸念される環境にあります。同社は、長年の歴史に裏打ちされた顧客基盤と、各部門での独自の販売施策によって差別化を図っています。
特に、特定の顧客セグメントに合わせたアプローチや、ブランドの再編成による価値向上を推進しています。また、運営効率を高めるための省人化モデルの導入により、競合環境の中でも高い利益率を確保する体制を構築しています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は904円、時価総額は約137.6億円となっています。この時点でのPERは14.56倍、PBRは0.57倍と算出されています。
同社の配当利回りは、同日時点で0.67%となっています。これらの指標は、同社が推進するアセットライトへの転換や、M&Aを通じた事業基盤の強化といった戦略の進捗を反映する要素となります。
