事業モデル

同社は1966年の創業以来、人財と最新の技術を融合させたアウトソーシングサービスを世界規模で提供しています。主な事業領域は、顧客体験(CX)やビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の提供です。

独自のCXプラットフォームやAIによるオペレーター支援、物流DXソリューションなど、高度な技術を組み込んだサービスを展開しています。また、国内だけでなくアジアを中心としたグローバルな展開を推進しており、多言語対応や海外拠点の拡充を通じて、顧客のコスト最適化と売上拡大を支援しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は393,866百万円となり、前年度比4.8%の増収を記録しました。CXおよびBPOサービスの収益性が向上したことで、営業利益は16,558百万円(前年比14.4%増)、経常利益は18,970百万円(前年比21.0%増)へと大きく伸長しています。

単体サービスセグメントにおいても、売上高は255,482百万円、セグメント利益は8,687百万円と、前年度比で大幅な増益を達成しました。これらの成長は、AI技術の活用や新サービスの展開、およびグローバルな展開の加速が寄与していると分析されます。

成長ドライバー

成長の主要な原動力は、AI技術の積極的な導入と、それによる業務の効率化および高付加価値化です。具体的には、音声認識ソリューションへのAI支援機能の追加や、クリエイティブ制作へのAI導入による上流工程の強化などが挙げられます。

また、中期事業計画では「構造転換の3年間」を掲げ、2028年度に向けた売上高4,700億円、営業利益225億円の達成を目指しています。物流DXや建設現場のデータ活用など、特定の課題解決に特化した新サービスの展開や、海外拠点の拡充によるグローバルな顧客基盤の拡大も重要な成長要因です。

リスク

急速な技術革新への対応遅れや、市場動向との乖離により、既存のビジネスが縮小するリスクが存在します。また、海外展開における各国の政治・経済・社会情勢や、法規制の変更といったカントリーリスクも考慮すべき要素です。

人材確保の面では、労働人口の減少や採用競争の激化により、高度な専門性を持つ人材の確保が困難になる可能性があります。さらに、情報セキュリティの脆弱性によるデータ流出や、M&Aにおけるシナジーの未達、投資先企業の経営悪化による評価損の発生など、多角的なリスク要因を抱えています。

競合

同社が展開するアウトソーシング市場には、数多くの競合企業が存在しており、淘汰の動きが早い環境にあります。そのため、競合に対する優位性を保つために、M&Aや提携を通じた規模の拡大と、独自の技術・仕組みによる差別化が重要となります。

同社は、独自のCXプラットフォームやAIソリューションの展開、さらには特定の業界(物流や建設など)に特化したDXソリューションの提供を通じて、競合との差別化を図っています。これらの取り組みにより、単なる労働力の提供に留まらない、付加価値の高いサービス提供体制を構築しています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,660円となっています。この時点での時価総額は約1377.1億円であり、株価に対する利益の比率を示すPERは11.24倍となっています。

また、同日のデータにおけるPBRは1.09倍となっており、配当利回りは3.95%を記録しています。これらの指標は、同社が成長に向けた投資と、安定した配当水準を両立するフェーズにあることを示唆しています。