事業モデル
同社は「健康生活サービス」「調剤サービス」「環境サービス」の3つの主要事業を展開しています。特に「健康生活サービス」では、病院や介護施設向けの寝具・リネン類のレンタルや、高齢者向けの介護用品レンタル、給食サービスなどを提供しています。
「環境サービス」では、清掃用品のレンタル・販売やビル清掃管理、太陽光発電事業を展開しています。また、「調剤サービス」では、地域密着型の調剤薬局やドラッグストアを展開し、多角的なアプローチで顧客の健康を支える構造を構築しています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は159,664百万円(前年同期比6.8%増)を記録し、過去最高を更新しました。営業利益は9,382百万円(同14.5%増)、経常利益は10,098百万円(同14.4%増)と、主要な指標すべてにおいて過去最高を更新しています。
特に「健康生活サービス」においては、戦略的な高付加価値化や価格の適正化、レンタル資材の効率的な運用による原価低減が進みました。これらの取り組みにより、同セグメントの営業利益は前年同期比19.9%増と、大幅な増益を達成しています。
成長ドライバー
中期経営計画「Vision2035」に基づき、収益性向上と新たな価値創出に向けた投資を推進しています。成長牽引事業として位置づけるシルバー事業では、積極的なM&Aや、調剤薬局の既存店舗を活用した迅速な新規出店により、地域シェアの拡大を図っています。
また、将来の成長に向けた「在宅」や「予防・未病」といった保険外のサービスを新たに確立する方針です。さらに、システム投資やDXの推進による業務効率化、および人的資本への投資を通じて、労働力不足への対応と高品質なサービスの提供を両立する体制を構築しています。
リスク
主なリスクとして、高齢化に伴う社会保障制度の改定による影響が挙げられます。介護保険法の改正によるサービス内容や保険適用範囲の見直し、あるいは診療報酬や薬価の改定により、主力事業の収益構造が変化する可能性があります。
また、高度な専門知識を必要とする現場を支えるため、深刻な労働力不足による人材確保の困難も課題とされています。人材確保が困難な場合、機会損失の発生や、採用・待遇改善に伴う労務費の増加など、経営成績に影響を及ぼす可能性があるため、人的資本の強化に注力しています。
競合
同社は、医療・介護・清掃の各分野において、専門的な知識と経験を活かした「安心・安全」なサービスの提供を強みとしています。特にレンタルという循環型ビジネスモデルを通じて、廃棄物の抑制と持続可能な社会の実現に貢献する独自の立ち位置を確立しています。
競合環境においては、医療・介護現場の深刻な人手不足やコスト上昇といった厳しい環境に直面しています。これに対し、同社はグループ内でのシナジー創出や、調剤薬局とシルバー事業の連携による拠点展開の密度向上など、独自のネットワークを活かした差別化を図っています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,518円となっています。この時点での時価総額は約785.7億円であり、PERは13.70倍、PBRは0.93倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.14%となっています。これらの指標は、同社が安定した事業基盤を持ちつつ、成長に向けた投資と株主還元のバランスを追求する姿勢を反映しています。
