事業モデル

同社は、清掃、設備保守管理、警備、工営、その他(受付や運営管理等)を含む建築物総合サービス事業を展開しています。公共施設やオフィスビル、医療施設など多岐にわたる施設を対象に、専門技術者による管理や遠隔監視システムを用いた運用を行っています。

これらのサービスは、単一の機能に留まらず、施設運営に必要な要素を包括的に提供する体制を構築しています。特に、公共施設や民間ビル、マンション管理組合など、特定の属性に偏らない広範な顧客基盤を構築している点が特徴です。

KPI

当連結会計年度の売上高は、前年同期比10.4%増の309億44百万円に達し、過去最高の売上高を更新しました。営業利益は33.5%増の15億16百万円、経常利益は31.2%増の16億2百万円と、増収増益の推移を見せています。

利益面においては、人件費の増加があるものの、新規物件の獲得やグループ会社の利益率向上が寄与しています。当期純利益も前年同期比37.5%増の11億83百万円となり、中期経営計画の目標を達成する形で最終年度を終えました。

成長ドライバー

成長の源泉として、新規物件の獲得や臨時作業の売上、およびグループ会社の成長が寄与しています。特に、契約更改活動や、ロボット・AIの活用による業務効率化、サービス品質の向上が重要な戦略として位置づけられています。

また、長期ビジョンにおいて、事業エリアの拡大や新規事業の開拓、さらには積極的なM&Aを通じたグループ力の強化を推進しています。PPP分野や省エネ、環境分野など、高度化・多様化する顧客ニーズへの対応を強化することで、さらなる成長を目指す方針です。

リスク

深刻な人手不足や採用難は、労働集約型の事業構造において、人件費の上昇や業務継続の困難を招くリスクとして認識されています。これに対し、外国人技能実習生の受け入れや、採用専門部署の設置による戦略的な人材確保に取り組んでいます。

また、短時間労働者の比率が高いため、最低賃金の引き上げによるコスト増が課題となります。これに対し、契約価格の引き上げ交渉や、清掃ロボットの活用による作業原価の低減、さらにはDXの推進による業務効率の改善を進めることで、リスクの低減を図っています。

競合

同社は、ビルメンテナンスを主軸とした多角的なサービス提供により、競合に対する優位性を構築しています。清掃から警備、設備保守までを一気通貫で提供する体制は、顧客にとっての利便性を高める要因となります。
\nまた、特定の顧客属性に依存しない広範な顧客基盤を持つことで、景気動向や特定のセクターの動向による影響を分散しています。PPP事業や環境分野など、付加価値の高い領域へも展開を広げることで、競合他社との差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,113円となっています。この時点での時価総額は約90.5億円であり、PERは8.99倍、PBRは0.91倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.57%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と、現在の市場評価を反映する数値となっています。