事業モデル

同社はカー用品および二輪用品の製造、卸売、小売販売を行う事業を展開しており、国内に多数の店舗を展開しています。カー用品販売では「イエローハット」や「格安タイヤトレッド」などのブランドを展開し、二輪用品では「2りんかん」「バイク館」「ワイズロード」といったブランドを展開しています。

また、店舗への来客を促すための利便性向上策として、公式アプリへの予約機能追加や、外部企業との連携によるダイレクト型自動車保険の取り扱いを開始しています。さらに、賃貸不動産事業を通じて、関連会社等に対し建物や設備の賃貸を行う事業も展開しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は1,712億80万円となり、前年同期比111.2%の増収を記録しました。このうち、カー用品・二輪用品等販売事業の売上高は1,654億86百万円、賃貸不動産事業の売上高は57億93百万円となっています。

利益面では、営業利益が150億87百万円、経常利益が165億82百万円となり、前年同期比でそれぞれ97.6%、98.5%の推移となりました。当期純利益は119億68百万円となり、前年同期比106.3%の増益を達成しています。

成長ドライバー

成長戦略として、カーメンテナンス事業者としての認知度向上と、整備や消耗品の提供へのニーズ獲得を重視しています。具体的には、整備士や検査員の人材育成を強化し、オイルやタイヤの交換、車検などのサービス提供体制を強化する方針です。

また、DXの深化による顧客情報の統合管理や、ECと店舗の連携強化によるシームレスな購買体験の提供も推進しています。さらに、二輪事業においても店舗数増加や設備更新、人材育成を通じて、トータルサービスの提供を目指しています。

リスク

事業環境としては、国内経済の悪化や個人消費の低迷、さらには原材料不足による仕入価格の上昇が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、天候の変動により、スタッドレスタイヤなどの季節商品の販売数量が左右されるリスクも抱えています。

人材確保の面では、接客や専門知識を要するピット技術部門において、人件費の上昇や採用難が課題となっています。さらに、大規模な自然災害による店舗の損傷や、サイバー攻撃によるシステム障害、個人情報の漏洩といったリスクへの対応も重要視されています。

競合

国内のカー用品市場は縮小傾向にあるものの、ディーラーやガソリンスタンドの減少に伴い、メンテナンス需要の集約が進んでいると分析しています。同社は、単なる販売店からカーメンテナンスのインフラとしての地位確立を目指すことで、競合との差別化を図っています。

特に、二輪事業においては複数のブランドを展開し、独自の強みを持つ店舗を展開しています。これらの店舗網を基盤に、地域住民の生活に不可欠なインフラとしての立ち位置を確立し、競合の減少による残存者利益の獲得を目指す方針です。

バリュエーション

2026年8月20日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,786円となっています。この時点での時価総額は約1494.7億円であり、PERは12.82倍、PBRは1.20倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.86%となっています。これらの指標は、同社が掲げる中期経営計画における資本効率の向上や、安定的な利益配分を継続する方針と整合する水準となっています。