事業モデル
同社は、総合ディスカウント店「エスポット」や食品スーパー「ポテト」「マミー」など、多岐にわたる業態を展開する小売業を主軸としています。さらに、不動産賃貸事業や、複数の子会社と連携したEC事業を展開しており、多角的な事業ポートラインを構築しています。
これらの事業は、実店舗での販売とインターネットモールでの販売を組み合わせることで、消費者の多様なニーズに対応する体制を整えています。また、物流や精肉加工といったバックエンドの機能を子会社が担うことで、安定した供給体制を構築しています。
KPI
同社は、ROAやROEといった資本効率の向上を重視しており、特に経常利益率の改善を重要な経営課題として掲げています。そのために、売上総利益率の改善や、人時生産性の向上に向けた「作業改善」を推進しています。
具体的な成果として、当連結会計年度において人時生産性は前期比で3.1%改善しました。また、商品管理の徹底により、値引き・廃棄ロス率は前期比で1.2%、食品廃棄率は前期比で16.0%改善するなど、オペレーションの効率化が進んでいます。
成長ドライバー
成長戦略の柱の一つとして、100円・300円均一ショップ「ダイソー」の展開を強化しており、当連結会計年度にはエスポット併設店を3店舗新規出店しました。これにより、同部門の売上拡大に寄与しています。
また、EC事業との連携による「売れ筋」商品の共同開拓や、マキヤアプリの推進による顧客接点の強化も成長の源泉としています。さらに、EDLP(エブリデイロープライス)の徹底や、PB・LBの販売強化を通じて、収益性の向上を目指しています。
リスク
事業環境としては、大規模小売店舗立地法による規制や、地震・台風などの自然災害による店舗や物流拠点の被害が主要なリスクとして挙げられています。特に、静岡県を中心としたエリアでの展開であるため、地震による影響への備えが重要となります。
また、競合店舗の出店による競争の激化や、原材料・エネルギー価格の高騰に伴うコストプッシュ型のインフレも経営への影響要因となります。さらに、情報システムの障害やセキュリティに関するリスク、および人件費の上昇に対する対応も継続的な課題として認識されています。
競合
同社は、静岡県、神奈川県、埼玉県、山梨県を中心としたエリアにおいて、総合ディスカウント店や食品スーパーを多店舗展開しています。これらの店舗は、近隣における競合店舗の出店により、売上や利益が低下するリスクに常にさらされています。
同社は、競合店舗の出店情報を収集し、影響度を算定した上で、影響を最小限に留めるための対策を講じています。また、他社との価格競争の激化や、商圏内でのオーバーストア化といった環境変化に対し、独自の強みを持つ商品展開やサービス向上で対抗する方針です。
バリュエーション
2026年8月20日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,355円となっており、時価総額は約136.2億円です。PERは9.26倍、PBRは0.61倍と算出されています。
同社の配当利回りは2.79%となっており、中期経営計画では配当性向25%以上、DOE 2.5%以上といった株主還元の充実を目標に掲げています。これらの数値は、同社が目指す「高収益企業」への転換に向けた資本効率の改善を反映しているものとみられます。
