事業モデル
同社は、米国、欧州、カナダ、オーストラリアを含む国際的な市場において、オピオイド依存症および関連疾患の治療に向けたブプレノルフィン系処方薬の開発、製造、販売を行っています。主な製品には、月1回の投与で済む持続性製剤のSUBLOCADEや、舌下フィルム剤のSUBOXONE Filmが含まれます。
また、SUBOXONE TabletやSUBUTEX Tabletといった複数の剤形を展開しており、依存症治療における幅広いニーズに対応しています。2026年1月には社名をIndivior Pharmaceuticals, Inc.に変更し、現在も同分野における専門的な医薬品提供に注力しています。
KPI
最新の会計年度(FY2025)における売上高は1,239,000,000 USD(=12.4億ドル)を記録しており、前年比で4.3%の成長を見せています。同期間の営業利益率は21.4%となっており、安定した収益構造を維持しています。
財務基盤については、現金および現金同等物として222,000,000 USD(=2.2億ドル)を保有しています。ROEについては、直近の推移において大きな変動が見られるものの、事業規模は着実に拡大傾向にあります。
業績推移

売上高の推移(通期・直近3期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は10.9億ドル。
FY2024の売上高は11.9億ドル。
FY2025の売上高は12.4億ドル。
成長ドライバー
成長の主要な要因は、既存の主力製品による安定した需要に加え、現在進行中の複数の臨床試験によるパイプラインの進展にあります。具体的には、中等度から重度のオピオイド依存症治療に向けた選択的オレキシン1受容体拮抗薬であるINDV-2000が第2相臨床試験の段階にあります。
さらに、Alar Pharmaceuticals Inc.との提携により、ブプレノルフィンベースの長期作用型注射剤であるINDV-6001の開発も進めています。これらの次世代製剤が市場に導入されることで、将来的な成長の加速が期待される見通しです。
リスク
事業の成長には、新薬の臨床試験の成否や規制当局による承認の可否が大きく影響するとみられます。特に、現在開発中のINDV-2000やINDV-6001といった新薬の承認が得られない場合、将来の成長シナリオに影響を及ぼす可能性があります。
また、オピオイド依存症治療という特殊な領域において、競合する治療法や代替薬の登場もリスク要因となり得ます。製品の有効性や安全性の継続的な証明が、市場シェアを維持するための重要な課題となります。
競合
同社はブプレノルフィン系薬剤の専門企業として、特定の治療領域において強固なポジションを築いています。SUBLOCACEのような持続性製剤や、複数の剤形を持つSUBOXONEシリーズなど、多様な選択肢を提供することで競合に対する優位性を確保しています。
しかし、オピオード依存症治療の市場は常に変化しており、競合他社による新薬の開発や、代替治療法の普及に対する警戒が必要です。独自の技術基盤と提携を通じたパイプラインの拡充により、競争優位性を維持する戦略をとっています。
バリュエーション
最新の市場データに基づくと、同社の株価は34.87ドル、時価総額は約41.2億ドル(4,115百万USD)となっています。PERは12.68倍と算出されており、現在の業績に対して一定の評価を受けています。
PBRは-19.78倍と算出されています。これらの指標は、同社の現在の市場評価と、将来の成長期待を反映した数値となっています。
