事業モデル
同社は米国政府および世界中の重要インフラ顧客に対し、設計、エンジニアリング、技術サービス、およびスマートで機敏なソフトウェアを提供しています。事業は「Federal Solutions」と「Critical Infrastructure」の2つの主要セグメントで構成されています。
Federal Solutionsでは、サイバー、航空・ミサイル防衛、宇宙地上システム、電子戦、およびバイオ監視などの高度な技術を提供しています。Critical Infrastructureセグメントでは、航空、鉄道、道路、橋梁などのインフラに対するデジタルソリューションや、水・廃水システムを含む複雑なインフラの計画・管理サービスを展開しています。
KPI
直近の財務データによると、FY2024の売上高は6,750,576,000 USD(=67.5億ドル)を記録しており、前年度の5,442,749,000 USD(=54.4億ドル)から増加しています。同期間の営業利益率は6.2%から6.7%へと向上し、ROEも7.0%から9.7%へと改善しました。
最新のFY2025では、売上高は6,364,245,000 USD(=63.6億ドル)となり、前年比で5.7%の減収となりました。一方で、純利益は前年比で2.6%増加しており、効率的な運営が維持されていることが示唆されます。また、現金および現金同等物は266,044,000 USD(=2.7億ドル)を保有しています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近3期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は54.4億ドル。
FY2024の売上高は67.5億ドル。
FY2025の売上高は63.6億ドル。
成長ドライバー
同社の成長は、政府機関が求める高度な技術への需要と、インフラの近代化に向けたデジタル変革の加速に支えられています。特にサイバーセキュリティや電子戦、宇宙関連の技術は、国家安全保障の観点から継続的な投資が見込まれる分野です。
また、Critical Infrastructureセグメントにおけるデジタル変革組織「ParsonsX」の展開や、交通システム、エネルギー、環境修復といった広範なインフラ分野への対応も成長の柱となります。これらの分野は、公共の安全と利便性に直結するため、長期的な契約や安定した需要が見込めるのが特徴です。
リスク
同社の事業は、米国政府や公共インフラといった公共性の高い分野に強く依存しているため、政府の予算配分や政策の変更が業績に直接影響を及ぼす可能性があります。特に防衛やサイバー分野は、政治的な動向や国家の優先順位によって予算規模が変動するリスクを伴います。
また、高度な技術提供を伴うため、プロジェクトの複雑性が高く、納期やコストの管理が難航するリスクも存在します。インフラ整備における規制の変更や、環境規制の強化など、外部環境の変化にも柔軟に対応する必要があるため、これらの要因が事業の不確実性を高める可能性があります。
競合
同社は、高度な技術力と広範な専門知識を武器に、政府およびインフラ分野において独自の地位を築いています。サイバー、航空、宇宙、電子戦といった高度な技術領域では、高度な専門性が求められるため、参入障壁が高いことが特徴です。
競合他社との差別化要因として、設計からエンジニアリング、管理までを一貫して提供する能力や、ParsonsXを通じたデジタル変革の推進力が挙げられます。多様なインフラ分野に対応できる多角的なソリューション提供能力が、競合に対する優位性を支える重要な要素となっています。
バリュエーション
最新の市場データに基づくと、同社の株価は$49となっており、時価総額は約52.3億ドル(5,233百万USD)です。PERは34.03倍、PBRは1.99倍と算出されています。
これらの指標は、同社が提供する高度な技術力や政府との強固な関係性を反映した評価を市場から受けていることを示唆しています。投資判断にあたっては、現在のバリュエーションと、将来的な政府予算の動向やインフラ投資の継続性を照らし合わせる必要があります。
