事業モデル

同社は米国、カナダ、および国際的な舞台で原油と天然ガスの探査・生産を行うアップストリーム事業を展開しています。エネルギー製品部門では燃料や触媒の提供を行い、化学製品部門ではオレフィンやポリオレフィンの製造・販売を行っています。

さらに特殊製品部門を通じて潤滑剤や樹脂などの高付加価値製品を提供しており、Exxon、Esso、Mobilといった強力なブランドを冠しています。また、炭素回収・貯蔵や水素、低炭素燃料、リチウムなど、将来を見据えた低排出のビジネス機会にも積極的に取り組んでいます。

KPI

最新の会計年度(FY2025)における売上高は323,905,000,000 USDを記録しています。この期間の営業利益率は10.5%となっており、前年度の11.7%から低下する推移を見せています。

自己資本利益率(ROE)についても、FY2023の17.6%からFY2024の12.8%、そしてFY2025には11.1%へと推移しています。同社は現在、約8,435,000,000 USDの現金および現金同等物を保有しており、安定した財務基盤を維持しています。

成長ドライバー

成長の源泉として、従来の石油・天然ガス事業に加え、低炭素技術への投資が重要な役割を担っています。具体的には、カーボンキャプチャーや水素、低炭素データセンター向けのソリューションなどが含まれます。

また、リチウムやProxxima樹脂システムといった新領域の展開も成長戦略の一部として位置付けられています。これらの取り組みは、エネルギー需要の変化に対応しつつ、持続可能な事業機会を確保するための重要な布石とみられます。

リスク

最新の財務データによると、FY2025の売上高は前年比で4.5%減少し、純利益は14.4%減少しています。このトレンドは、エネルギー市場の変動やマクロ経済要因による影響を反映している可能性があります。

また、低炭素燃料への移行期において、既存の石油・天然ガス資産から次世代技術への転換を進める過程でのコスト負担も考慮すべき要素です。事業構造が多岐にわたるため、各セグメントにおける市場動向の変化が業績に直接影響を与える可能性があります。

競合

同社は世界的なエネルギーおよび化学製品の主要プレーヤーとして、広範なブランド力と供給網を保有しています。アップストリームからダウンストリームまで垂直統合に近い構造を持ち、競争優位性を築いています。

特に特殊製品や高度な化学製品の分野では、独自の技術力とブランド認知度が競合に対する障壁となっています。また、低炭素エネルギーへの移行期において、先行する技術投資が市場シェアの維持に寄与するとみられます。

バリュエーション

現在の株価は138.88 USDであり、時価総額は約5,682億ドルと非常に大きな規模を誇ります。PERは23.08倍、PBRは2.21倍となっており、市場からの評価を反映しています。

配当利回りは3.01%となっており、安定した株主還元が行われていることが示唆されます。これらの指標は、同社が持つ強固な資産基盤と、将来の成長への期待が織り込まれた水準であると分析されます。