オプティ
Performance
株価チャート
業績・財務
業績・財務
| 売上高 | 20億円 |
| 営業利益 | 1億円 |
| 純利益 | 6,781万円 |
| 営業利益率 | 5.1% |
| ROE | 20.6% |
| ROA | 14.6% |
| 自己資本比率 | 70.8% |
| 総資産 | 5億円 |
| 純資産 | 3億円 |
業績推移
売上・利益の推移
ROE・ROA の推移
詳細指標
詳細指標
| ROIC | — |
| ROE | — |
| ROA | — |
| FCFマージン | — |
| 粗利益率 | — |
| 営業利益率 | — |
| 営業CFマージン | — |
| 配当性向 | — |
| 配当成長率(3年) | — |
| Net Debt/EBITDA | — |
| 実効税率 | — |
| 自社株買い傾向 | — |
バランスシート
バランスシート
| ネットキャッシュ | 1億円 |
| NC比率 | 45.4% |
| 流動資産 | 4億円 |
| 有価証券 | 29万円 |
| 現金 | 3億円 |
| 負債総額 | 1億円 |
| 時価総額(BS時点) | 3億円 |
企業レポート分析
ビジネスモデル
株式会社オプティ(152A)は、ディーゼル車のNOx排出規制に対応する尿素SCRシステム向け高品位尿素水(AdBlue)を製造・販売する単一セグメント企業である。1986年に横浜で設立し、2011年に「エコツー・ライト」ブランドで尿素水製造販売事業を開始した後、現在は三重県川越町に本社を置く。 主力商品はAdBlueのほか、注水用容器Eco²Pack、100%化学合成PAOエンジンオイル、DPF洗浄サービス、インジェクタクリーナーなど、ディーゼル車のトータルメンテナンス商材を提供している。エコツーライト代理店を中心としたフランチャイズ型の代理店ネットワークを構築し、トヨタ輸送、王子製紙、F-LINE、阪和興業などの大手物流・製紙企業にも直接販売している。 東京丸の内にオフィスを構えつつ、福岡支店・山口支店・四日市工場という複数拠点で全国をカバーし、従業員17名という少人数体制で高収益を実現している。2024年3月にTOKYO PRO Marketに上場し、資本市場を通じた信用力強化と代理店拡大を進めている。
主要KPI
直近2026年2月期における主要KPIは次のとおりである。売上高は2,001百万円で前年比+5.7%増収を達成し、2023年2月期の2,390百万円から一旦落ち込んだ後の回復基調を示した。営業利益は101百万円(前年比+146.4%増)、経常利益も101百万円(+274.9%増)と大幅な利益回復を実現し、営業利益率は5.05%(前年2.16%)に改善した。 当期純利益は67百万円(+236.2%増)で、1株当たり純利益は289.05円となった。財政面では総資産464百万円、純資産328百万円、自己資本比率70.8%と盤石な財務体質を維持している。ROEは22.79%と高水準であり、営業CFは117百万円と実質的なキャッシュ創出力も高い。 時価総額は約278百万円、PERは4.3倍、PBRは0.84倍と割安水準にある。なお、配当は上場以来一貫して無配(0円)を維持しており、2027年2月期予想でも0円とされている。2027年2月期の業績予想は売上高2,191百万円(+9.5%)、営業利益99百万円(▲1.9%)、当期純利益64百万円(▲4.2%)と利益一服が見込まれている。
成長ドライバー
オプティの成長ドライバーの根幹は、欧州を中心に強化されるディーゼル車の排出ガス規制にある。EU排出ガス規制のEuro 7では、従来のNOx規制に加え、N2O(亜酸化窒素)の排出制限が新たに追加される見通しで、N2Oは地球温暖化係数がCO2の273倍であることから規制強化の必要性が高い。 尿素SCRシステムはNOx浄化とN2O生成抑制の両立が求められており、同社は昨年度からN2Oの生成抑制に関して着目し、高品質尿素水の優位性についての立証を実データの蓄積と検証を踏まえた研究開発で進めている。また、2024年の物流業界における「2024年問題」でメンテナンス商材(エンジンオイル、添加剤、DPF等)の需要獲得を図り、競合他社との差別化を加速させる方針を明確にしている。 代理店網の拡充も重要な成長ドライバーで、主力代理店を中心に製造原価の圧縮と製品価格競争力の強化支援を実施し、取引基盤の拡大に取り組んでいる。東京大学脇原研究室との技術連携による研究開発の深化も競合優位の強化につながっており、世界初の特許技術(尿素水からトリウレット除去:特許第5409948号)による高品質尿素水の供給が市場での差別化を持続させている。
リスク
オプティが直面する主要リスクとして、まず尿素(原料)の価格変動リスクが挙げられる。決算短信に記されているとおり、尿素の流通価格は「足元では徐々に高騰する状況」にあり、原料コストの上昇が利益率を圧迫するリスクがある。同社は複数仕入先をバランスよく活用し、安価調達可能な時期に備蓄分を含めた提案をすることでこのリスクに対応しているが、原料価格の急激な上昇や国際的な供給不足には脆弱性がある。 第二に、電気自動車(EV)・燃料電池車(FCV)の普及によりディーゼル車市場が縮小するリスクがある。ディーゼル車の減少はAdBlue需要の直接的な縮小につながり、中長期的な売上基盤を脅かす可能性がある。第三に、特定セグメント集中リスクとして、報告セグメントが「尿素水関連事業」のみであるため、主力商品への依存度が高く、市場環境の変化に対する耐性が低い。 第四に、人材・組織リスクとして従業員17名という少人数体制であるため、退職者の補充難や人材不足が事業継続に影響を与えるリスクがあり、同社もこれを明示的に認識している。第五に、TOKYO PRO Market特有の流動性リスクとして取引量が限られており(SBIネオトレード証券では注意銘柄・大和証券では担保評価対象外)、資本調達や株主基盤の拡大が制限されるリスクがある。
競合
オプティは「高品位尿素水(AdBlue)」市場において、独自の特許技術に基づいた差別化された競合ポジションを確立している。主要競合は長瀬産業、稲畑産業、巴工業、三洋貿易、三谷産業などの総合化学品卸売企業であるが、これらは大企業でAdBlue専業ではなく、オプティのような深い技術的専門性を持たない場合が多い。 同社は尿素水からトリウレット(結晶化の原因物質)を除去する世界初の特許技術(特許第5409948号)を保有しており、この技術により詰まりの原因物質を除去した高品質尿素水を供給できる点が最大の競合優位である。また、ディーゼル車専門のDPF洗浄やインジェクタクリーナーなど周辺メンテナンス商材もワンストップで提供する「ディーゼル車トータルメンテナンス」戦略も他社との差別化要素となっている。 東京大学脇原研究室との共同研究という学術連携による技術力強化も競合他社が容易に模倣できないバリアを形成している。一方、大手化学品商社が資本力・ブランド力・既存取引先ネットワークの面で優位にある点や、AdBlueライセンス(認証番号0003040)の取得要件が一般化した現在、参入障壁は製造技術・品質に限定されつつある点は競合上の弱点となっている。
バリュエーション
2026年5月17日時点のオプティの株価指標は、PER4.3倍・PBR0.84倍・ROE予想19.50%・株式益回り23.00%という構成であり、純利益ベースでは極めて割安な水準にある。時価総額278百万円に対して当期純利益67百万円(PER4.3倍)は、同業の卸売業上場企業平均PER(概ね10〜15倍)と比較して大幅なディスカウントが存在する。純資産328百万円に対してPBR0.84倍は解散価値以下の水準であり、資産的にも低評価が続いている。 低評価の要因としては、TOKYO PRO Marketの流動性の低さ(売買高の少なさ、担保評価対象外、注意銘柄指定)、無配方針、売上規模20億円程度の小型企業、単一事業への高い依存度、EVシフトによる中長期的な市場縮小懸念などが挙げられる。しかし、自己資本比率70.8%・営業CF117百万円・ROE22.79%という良好なファンダメンタルズ、Euro7規制という追い風、特許技術による競合優位を鑑みると、現状のバリュエーションはファンダメンタルズに対して過度に低い可能性がある。2027年2月期の業績は微減益予想であるが、研究開発やN2O規制対応などの成長投資が続いており、中長期的な収益性維持が期待される。 TOKYO PRO Marketからプライム・スタンダード市場への移行が実現すれば、バリュエーションの大幅な見直しも考えられる。
企業情報
| 取引所 | JPX |