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Performance
株価チャート
業績・財務
業績・財務
| 売上高 | 86億円 |
| 営業利益 | 16億円 |
| 税引前利益 | 16億円 |
| 純利益 | 11億円 |
| 営業利益率 | 18.3% |
| ROE | 14.4% |
| ROA | 9.2% |
| 自己資本比率 | 60.4% |
| 総資産 | 123億円 |
| 純資産 | 78億円 |
詳細指標
詳細指標
| ROIC | — |
| ROE | — |
| ROA | — |
| FCFマージン | — |
| 粗利益率 | — |
| 営業利益率 | — |
| 営業CFマージン | — |
| 配当性向 | — |
| 配当成長率(3年) | — |
| Net Debt/EBITDA | — |
| 実効税率 | — |
| 自社株買い傾向 | — |
バランスシート
バランスシート
| ネットキャッシュ | — |
| NC比率 | — |
| 流動資産 | 94億円 |
| 有価証券 | — |
| 現金 | 25億円 |
| 負債総額 | 37億円 |
| 時価総額(BS時点) | 209億円 |
企業レポート分析
ビジネスモデル
SBIレオスひふみは、2024年4月1日に独立系投資運用会社レオス・キャピタルワークスの持株会社化によって設立された資産運用持株会社であり、主要子会社レオス・キャピタルワークスを中心に投資運用事業の単一セグメントで事業を展開している。収益モデルの核心は、顧客からお預かりした運用資産残高(AUM)に一定率を乗じることで得られる委託者報酬および投資顧問報酬であり、AUMが増加するほど報酬収益が比例的に拡大するストック型の収益構造を持つ。 2025年3月末時点のAUMは1兆2,753億円(投資信託合計1兆1,436億円+投資顧問1,317億円)であり、2025年9月末には1兆4,701億円まで拡大した。事業の柱は(1)公募投資信託の直接販売・間接販売を行う投資信託委託業務、(2)企業年金や海外ソブリンウェルスファンド等を受託する投資顧問業務(投資一任契約)、(3)未上場株式等に投資するベンチャーキャピタル業務、(4)金融教育やフィナップ株式会社経由のオンライン金融教育サービス等その他業務の4つで構成される。 「ひふみ」ブランドは直接販売を軸とし、長期保有で信託報酬が低減する「資産形成応援団」制度や、YouTubeチャンネル登録67万人超の「お金のまなびば!」による発信力が顧客との密接なエンゲージメントを生んでいる。2025年12月1日付でSBIグローバルアセットマネジメント株式会社に吸収合併され法人としては消滅したが、「ひふみ」ブランドと運用チームは存続会社に引き継がれた。
主要KPI
最重要KPIは運用資産残高(AUM)であり、これが営業収益に直結するため、当社グループの業績を測る最も重要な指標となる。2018年3月末の8,452億円から2024年3月末に1兆3,688億円まで拡大し、2025年3月末に相場下落の影響で1兆2,753億円にやや減少したものの、2025年9月末には前期末比15.3%増の1兆4,701億円まで回復・拡大した。収益指標では2025年3月期の営業収益114.2億円(前期実質初年度)、営業利益率18.1%、ROE22.5%、ROA13.8%という高い資本効率を達成した。 フリーキャッシュフローは5.6億円で財務CF▲16.3億円(配当・自社株買いによる)を補いつつも正値を維持した。中間期(2025/09)では営業収益58.8億円(前年比+3.3%)ながら費用増加により営業利益10.0億円(同▲6.3%)と費用コントロールが課題として浮上した。配当指標では一株配当7.2円(2025/03期)、配当利回り3.43%、総還元性向80.3%(配当5.8億円+自社株買い11.9億円=計17.8億円)と高水準の株主還元を実施した。 顧客流入を測るフローベースのKPIとして純資金流入額(設定額-解約額)も重要で、つみたて投資の促進によるAUMの安定積み上げを目指していた。
成長ドライバー
第一の成長ドライバーは、日本政府の「貯蓄から投資へ」政策と2024年新NISA制度の拡充であり、個人投資家の資産形成需要が構造的に高まる環境が「ひふみ」シリーズへの資金流入を後押しした。2025年3月末のNISA口座増加など、政策的追い風は依然として継続中である。 第二のドライバーはひふみブランドの強力な認知度と「顔が見える運用」の発信力であり、YouTube登録者67万人超の「お金のまなびば!」チャンネルや、藤野英人代表によるメディア露出が個人投資家の新規獲得に寄与した。第三は販売チャネルの拡大であり、2025年3月末時点で109社の金融機関販売会社ネットワークを構築し、地方銀行・ネット証券を通じた間接販売で幅広い顧客層へリーチしている。 第四はプロダクトの多様化で、「ひふみワールド」(海外株式)、「まるごとひふみ」シリーズ(バランス型)、「ひふみクロスオーバーpro」(上場+未上場株式)など新商品が特定ファンドへの集中リスクを緩和しつつ新たな顧客層を開拓した。第五はSBIグループとの連携シナジーであり、SBI証券・SBIネオトレード証券を通じた販売代行網の活用と、SBIグローバルAMとの合併後のインデックス・アクティブ双方の商品ラインアップ補完が次の成長基盤として期待された。
リスク
最大のリスクは株式市場・金融市場の変動であり、運用資産残高がマーケット水準と直結するため、世界同時株安等の局面でAUMが急減し、信託報酬収益が大幅に落ち込む可能性がある(2020年3月のコロナショック時にも同様の現象が発生)。ひふみ投信マザーファンドへの集中リスクも重大であり、2025年3月末時点でAUM全体の64.59%が同ファンドに集中しているため、このファンドに対する評価変化や大量解約がグループ業績全体を直撃するリスクがある。 人材・特定人物依存リスクとして、創業者の藤野英人氏(会長兼CEO・ファンドマネージャー)と湯浅光裕氏(副社長・CIO)への業務依存が高く、実際に2026年3月に藤野氏が社長を退任するという経営体制変更も生じた。法規制リスクとして、投資運用業・投資助言代理業等の金融商品取引法上の許認可を事業基盤とするため、規制変更や法令違反による業務停止処分がビジネス継続を脅かす。 競合リスクとして、大手金融機関や新興フィンテック企業が低コストインデックスファンドを提供し価格競争が激化するほか、人材引き抜きによる運用力低下の懸念もある。さらに最大のコーポレートイベントとして、2025年11月27日上場廃止・12月1日SBIグローバルAMとの合併という親子上場解消・完全子会社化が実施され、独立運用会社としてのアイデンティティと「ひふみらしさ」の維持が上場廃止後の課題として顕在化した。
競合
SBIレオスひふみは独立系アクティブ投資信託という独自のポジションを確立しており、主な競合は(1)大手独立系アクティブファンド(鎌倉投信、農中つなぐファームなど小規模独立系)、(2)大手金融機関系投資信託会社(野村AM、大和AM、三菱UFJ AMなど)、(3)インデックスファンド陣営(楽天インデックスファンド、SBI・Vシリーズ、eMAXIS Slimシリーズ)の三方向からの競合圧力にさらされていた。差別化要因として、「顔が見える運用」によるブランド力・顧客エンゲージメント、R&Iファンド大賞7年連続受賞(2019〜2025年)に代表される長期運用パフォーマンス実績、YouTubeを活用したコンテンツマーケティング能力、そして長期保有優遇の「資産形成応援団」制度による顧客ロイヤルティの醸成が挙げられる。 ただし独立系の弱点として、大手金融機関グループに比べて販売チャネルは脆弱であり、投資顧問業務では少数の大口顧客への依存度が高い。SBIグローバルAMとの合併後は、インデックスファンド(SBI・Vシリーズ等)とアクティブファンド(ひふみシリーズ)を合わせたフルラインナップ体制となり、競合環境における規模・チャネル面での優位性が高まった。
バリュエーション
2025年3月期決算時点の株式指標は、PER13.82倍、PBR2.95倍、ROE22.5%、配当利回り3.43%(一株配当7.2円)であり、時価総額は約217億円であった。EPS14.4円/株、BPS71.28円/株(2025年9月末)、自己資本比率59.3%と財務健全性は高い。PERの変動幅は2025年通年で7.47倍〜18.96倍と広く、マーケット環境によって大きくバリュエーションが揺れる特性がある。 AUMベースのバリュエーション(MC/AUM)は217億円÷1兆2,753億円≒1.7%であり、資産運用会社として一般的な2〜3%に対し割安に評価されていたとも見られる。総還元性向80.3%は非常に高く、自社株買い11.9億円(596万8700株)と配当5.8億円の組み合わせで積極的なキャッシュリターンを実施した。2025年9月末時点では吸収合併決定後の特殊要因から上場廃止を前提とした株価形成となっており、SBIグローバルAMとの合併比率(1:1の株式移転)が実質的な企業価値評価の基準となった。 合併後は非上場となることから市場価格によるバリュエーション観察は終了したが、AUM1.5兆円規模の運用会社としての本質的価値は、SBIグローバルAM(証券コード4765)の時価総額に内包される形で継続している。