イタミアート
Performance
株価チャート
業績・財務
業績・財務
| 売上高 | 48億円 |
| 営業利益 | 2億円 |
| 純利益 | 2億円 |
| 営業利益率 | 4.5% |
| ROE | 11.4% |
| ROA | 3.0% |
| 自己資本比率 | 26.2% |
| 総資産 | 51億円 |
| 純資産 | 13億円 |
業績推移
売上・利益の推移
ROE・ROA の推移
詳細指標
詳細指標
| ROIC | — |
| ROE | 11.94% |
| ROA | 3.12% |
| FCFマージン | -12.22% |
| 粗利益率 | 36.00% |
| 営業利益率 | 3.64% |
| 営業CFマージン | 11.89% |
| 配当性向 | 19.47% |
| 配当成長率(3年) | — |
| Net Debt/EBITDA | 260.12 |
| 実効税率 | — |
| 自社株買い傾向 | — |
バランスシート
バランスシート
| ネットキャッシュ | -30億円 |
| NC比率 | -186.5% |
| 流動資産 | 16億円 |
| 有価証券 | 748万円 |
| 現金 | 7億円 |
| 負債総額 | 37億円 |
| 時価総額(BS時点) | 16億円 |
企業レポート分析
ビジネスモデル
株式会社イタミアート(証券コード:168A)は、岡山市に本社を置くEC特化型のSP(セールスプロモーション)商材メーカーであり、「キングシリーズ」と呼ばれる計17のBtoB ECサイトを通じて、のぼり旗・横断幕・看板・うちわ・冊子等の広告宣伝用商材を企画・製造・販売している。1999年に広告制作会社として創業し、2006年のECサイト「のぼりキング」開設を皮切りに、インターネット通販に軸足を移してきた。 ビジネスモデルの核心は、SEO(特にGoogle自然検索)による集客力と自社製造能力の組み合わせであり、「のぼり」「のぼり旗」などのキーワードで検索1位を維持し、年間約207万の流入数と10万件超の受注を獲得している。注文の約75%が既存顧客からのリピートであり、売上構成の約90%が1枚〜10枚の小口注文で構成されるため、安定した継続収益が期待できる。 また、自社開発の受注管理システム「DREAM-PACK」と製造管理システム「i-backyard」を連動させることで、受注から製造・出荷まで全工程を一元管理し、最短当日出荷を実現しながら小ロットでも採算を確保できる体制を構築している。2020年代以降はM&Aも活用し、2025年度より東京ネオプリント株式会社を連結子会社化することで、法人顧客向けのシルクスクリーン印刷や大口印刷案件への対応力も強化した。
主要KPI
イタミアートの主要KPIとして最も重要なのは売上高成長率と営業利益率である。直近の2026年1月期は売上高47.6億円(前期比+32.1%)を達成したが、営業利益率は4.55%(前期7.53%から低下)と収益性面での課題が浮上した。主な要因は自社製造設備の増強に伴う設備投資(2026年1月期の設備投資額は約9.1億円)と、連結子会社化に伴うコスト増加である。 売上原価率は2025年1月期の59.2%から64.0%へ悪化しており、スマートファクトリー化による改善が急務となっている。次期2027年1月期の会社予想は売上高60億円(前期比+26.0%)、営業利益2.46億円(+13.6%)、経常利益2.46億円(+9.6%)であり、前期の収益性低下からの回復を目指している。EPS予想は113.61円で、PER(予)は約10.4倍と割安感がある。 配当は1株20円(配当性向19.4%)で継続しており、ROE予想は12.58%と良好な資本効率を示している。ユーザー数・流入数・リピート率といった集客KPIも重要であり、年間207万流入・10万件以上の受注処理能力は競争上の優位性を示している。
成長ドライバー
イタミアートの成長ドライバーの第一は、SEO競争力を維持しながら展開する「キングシリーズ」の新規ECサイト立ち上げによる水平展開である。現在17サイトを運営しており、各品目カテゴリーに特化したサイトを設けることでSEO流入の最大化と顧客単価の向上を図っている。第二の成長ドライバーは自社工場のスマートファクトリー化であり、岡山市南区の新保工場(本社・工場)と七日市工場に加え、2025年に大規模設備投資を実施した結果、製造能力の拡充と原価率改善が進展している。 スマートファクトリー化による製造プロセスの自動化・効率化は今後の利益率改善の鍵を握る。第三の成長ドライバーはM&A戦略であり、東京ネオプリント株式会社の連結化により、当社が強みとするECによる小ロット多品種受注に加えて、大手法人顧客の大口印刷案件にも対応可能となった。第四の要素として、ログミーファイナンスでの決算説明会(2026年3月開催)においても言及されているように、M&Aによる事業規模拡大を中心とした次の成長フェーズへの移行が進んでいる。 これらを組み合わせることで、2027年1月期の売上60億円達成、さらにその先の中期的な規模拡大を目指している。
リスク
イタミアートが開示する「事業等のリスク」の中で最も大きな影響を持つリスクは、検索エンジンのアルゴリズム変動リスクである。同社の主要な集客源はGoogle自然検索であり、主要キーワード「のぼり」「のぼり旗」等での検索1位を維持することが収益の根幹であるが、Googleが定期的にアルゴリズムを更新することで検索順位が大幅に変動した場合、売上が急激に減少するリスクがある。 第二のリスクは顧客獲得コストの上昇と顧客離脱リスクであり、新規ユーザー獲得競争の激化やマーケティング費用増加が利益を圧迫する可能性がある。第三のリスクは製造設備への大規模投資に伴う財務リスクであり、2026年1月期時点で有利子負債は29.3億円(有利子負債比率221%)に達しており、設備投資負担によりフリーキャッシュフローが2期連続でマイナスとなっている。 第四のリスクとして、主要ECサイトの売上の約75%が既存顧客由来である一方、当社の集客モデルがGoogle依存である点から、特定のプラットフォームへの依存リスクがある。また、連結子会社化した東京ネオプリントの事業統合リスク、キーマンである代表取締役の伊丹一晃氏への依存リスク(同氏は株式の14.73%を直接保有)、情報セキュリティリスクも有価証券報告書において明示されている。
競合
イタミアートが競合するBtoB EC・SP商材市場は、実店舗の広告・販促需要と密接に関連しており、中小規模の印刷・販促企業が多数参入する分散型市場である。主要な競合は、株探によれば「B&P(ベストプリント)」「平賀」「プリントネクスト」等の同業他社であり、いずれも印刷・SP商材のEC販売を手がけている。 イタミアートの差別化優位は、(1)Google自然検索での圧倒的なSEO優位性(主要検索キーワードで複数の1位を維持)、(2)自社一貫製造による短納期・低価格(最短当日出荷)、(3)1件でも受注可能な小ロット対応能力、(4)自社開発の受注・製造管理システムによる自動化・効率化、の4点にある。17のECサイトを品目別に特化して運営するスタイルは、各サイトが独立したSEO集客のエンジンとして機能するユニークな戦略であり、競合他社が模倣しにくい参入障壁を形成している。 ただし、楽天市場・Amazon等の大型モールへの出店企業や、ネットプリントサービスの大手(ラクスル等)も広義の競合として存在しており、特に価格競争力の維持が継続的な課題である。競合に対する優位性は現状維持されているが、原価率の悪化(2026年1月期64.0%)が続けば価格競争力に影響する可能性がある。
バリュエーション
イタミアートの2026年6月時点での時価総額は約17億円(株価1,181円×発行済株式数147万株)で、東証グロース市場の超小型株に分類される。予想PERは約10.4倍(EPS予想113.61円)、PBRは1.31倍(BPS902.94円)、配当利回りは1.69%(1株20円)となっており、グロース市場の成長株としては低評価と言える。2025年〜2026年のPERレンジが6.8〜20.0倍であることを勘案すると、現在の水準は過去レンジの中間以下に位置している。 ROE予想は12.58%、ROA予想は3.3%と、規模の小ささを考慮すれば合格点の水準である。売上高成長率は2022〜2026年度で年率+17〜32%と高い水準を維持しており、2027年1月期の売上60億円(+26%)予想が達成できれば、成長プレミアムが再評価される余地がある。一方で、設備投資サイクルによりフリーキャッシュフローが2期連続マイナスであること、有利子負債比率が221%と高水準であること、連結子会社統合に伴う利益率の一時的悪化が投資家の評価を抑制している。 スマートファクトリー化が完成し原価率が改善されれば、営業利益率7%以上の回復とともに株価の再評価が期待でき、中期的なアップサイドは大きい。
企業情報
Itamiarts.Inc engages in the manufacture and sale of general promotional materials in Japan. The company's services include manufacture and sale of banners and curtains; planning and production of original promotional tools; and production of advertising materials and printing of booklets. It also provides e-commerce site construction, order management, product management, customer management, and shipping instructions services; manages nursery school. The company was founded in 1999 and is headquartered in Okayama, Japan.
| ウェブサイト | https://www.itamiarts.co.jp |
| 従業員数 | 133人 |
| 住所 | 660-15 Shinbo, Okayama, 700-0945, Japan |
| 電話番号 | 81 86 805 4150 |
| 取引所 | JPX |
| 国 | Japan |