事業モデル
同社は「在宅医療事業」と「地方創生事業」の二本柱で構成される事業構造を有しています。在宅医療事業では、訪問診療のコンサルティングや看護師による訪問看護サービスを提供し、地域における医療体制の維持に寄与しています。
一方、地方創生事業は障がい者雇用支援と観光物産事業から成り立っています。特に障がい者雇用支援においては、独自の農園「コルディアーレ」を運営し、企業へ紹介した障がい者が安定して就労できる環境を提供するとともに、水耕栽培設備の提供等を通じて企業の課題解決を支援しています。
KPI
在宅医療事業の評価指標として、利用者数、訪問件数、常勤換算看護師数、および1利用者あたり・1常勤換算看護師あたりの訪問件数を活用しています。これらの指標により、質の高いサービス提供体制が維持されているかを判断します。
地方創生事業においては、障がい者雇用支援の成果を測るため、サービス利用企業における障がい者の受入純増数や受入数合計を重要な経営指標としています。また、観光物産事業の評価には、旅行および民泊の取扱人数を客観的な指標として採用しています。
成長ドライバー
2024年4月および2026年7月に予定されている障がい者雇用に関する法定雇用率の段階的な引き上げが、大きな成長機会となります。この法改正により、民間企業における障がい者の雇用需要は今後さらに拡大する見通しです。
また、同社は九州を含む複数の地域に新築農園を順次開園しており、運営拠点は2024年12月時点で9都道府県の計26拠点に拡大しています。在宅医療で培ったノウハウを障がい者支援に活用する体制強化や、独自ブランド「Re:Local」による観光物産事業の展開も成長を支える要素となります。
リスク
障がい者雇用に関する法改正や企業の動向の変化により、同社の事業環境や業績が影響を受ける可能性があります。特に法定雇用率の引き上げが見送られた場合や、雇用義務そのものが撤廃された場合には、需要の減退を招くリスクがあります。
また、独自のビジネスモデルに対する否定的な風評が存在することを認識しており、規制強化や法改正による制約のリスクも抱えています。さらに、事業運営に不可欠な多岐にわたる関連法令(農地法、旅行業法、食品衛生法等)の遵守状況が、許認可の維持や事業継続に直結する構造となっています。
競合
同社は、都市部と地方における障がい者の就労機会の格差に着目し、特に支援体制が手薄な地域において独自の価値を提供しています。農園を活用した雇用創出モデルは、単なる人材紹介にとどまらず、職場環境の整備や専門的なサポートを付加価値として提供するものです。
競合他社との差別化要因として、在宅医療事業で培った看護師による健康管理ノウハウを障がい者支援に統合している点が挙げられます。また、地域密着型の観光物産ブランドを展開することで、単一のサービス提供に留まらない多角的なアプローチを展開しています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の市場データにおいて、同社の株価は425円となっています。この時点での時価総額は約24.1億円(2,408,092,416円)と算出されています。
また、同社の投資指標として示されているPBRは1.24倍です。これらの数値に基づき、現在の市場における評価を判断する材料となります。
