事業モデル

同社はダイヤモンド工法やウォータージェット工法を用いた切断・穿孔工事と、ビルメンテナンスの2軸で事業を展開しています。切断・穿孔工事では、道路や鉄道などの公共インフラから、化学工場や発電所といった産業施設のメンテナンスまで幅広く対応しています。

特に高度な技術を要する特殊環境下での施工において強みを持っており、専門工事業者として多様な民間企業と取引を行っています。ビルメンテナンス事業では、首都圏を中心に大手デベロッパーとの連携を通じた新規案件の開拓を進めています。

KPI

当連結会計年度における売上高は20,228百万円となり、前年同期比3.3%減の推移となりました。そのうち切断・穿孔工事事業が19,614百万円、ビルメンテナンス事業が614百万円を占めています。

利益面では、営業利益が1,647百万円(前年同期比32.9%減)、経常利益が1,791百万円(前年同期比36.7%減)となりました。当連結会計年度末の自己資本比率は86.4%と非常に高い水準を維持しており、強固な財務基盤を有しています。

成長ドライバー

成長戦略として、熟練者の技術可視化やノウハウの蓄積による施工技術力の向上、および人材育成の効率化を推進しています。また、西日本エリアへの投資拡大や、エネルギー関連・水中施工といった拡大市場への提案強化を図っています。

さらに、ビルメンテナンス事業においては、今後もエリアの拡大と作業員の増員を行うことで施工体制の強化を目指しています。これらの取り組みを通じて、既存事業の優位性を確保しつつ、新技術や新たな付加価値を生み出す領域での開拓を加速させる方針です。

リスク

公共事業への依存度が高いため、公共投資の削減が業績に悪影響を及ぼす可能性があるものの、建設以外のメンテナンス需要の拡大で対応を図っています。また、原材料の約46.4%を特定の企業から調達しており、供給網の安定確保が重要となります。

現場での事故リスクや、建設業界における深刻な人手不足による協力業者の確保困難も課題として認識されています。これらに対し、同社は安全管理体制の徹底や、コンプライアンス意識の醸成に向けた教育・ガバナンス強化に注力しています。

競合

同社は特殊な切断・穿孔技術を保有する専門工事業者として、公共工事や産業インフラのメンテナンスにおいて独自の立ち位置を築いています。特に環境負荷を低減するダイヤモンド工法やウォータージェット工法の活用により、競合他社との差別化を図っています。

市場内では、高度な施工管理能力と安全性の確保が競争優位性の源泉となっており、専門的な技術力を武器に多様な工事に対応しています。また、ビルメンテナンス分野においても、大手デベロッパーとの関係構築を通じて独自の顧客基盤を構築しています。

バリュエーション

2026年7月31日時点の株価は1,398円であり、同日の時価総額は約157.3億円となっています。この際のPERは9.20倍、PBRは0.78倍と算出されています。

また、同日の配当利回りは2.86%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見られます。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいたものです。