事業モデル
同社は四国・中国・九州エリアおよび東京を拠点とし、テレビや新聞などのマスメディアからインターネット広告まで多岐にわたるメディアを活用した広告企画・制作を展開しています。さらに、地域商材の販売を行うリテール事業や、自治体向けシステム等のソフト開発事業を柱とする多角的な事業構造を有しています。
特に「マーケティングデザイン」という概念のもと、単なる広告枠の提供に留まらないコンサルティング型ソリューションの提供を目指しています。2025年10月には子会社を新たに追加し、自動連絡システムやクラウド予約システムの開発を含むソフト開発事業を独立したセグメントとして定義しました。
KPI
同社は、固定費の割合が高い事業特性を鑑み、営業成果と連動する売上総利益および売上総利益率を重要な経営指標として採用しています。これらの指標を日々の行動管理や人事評価に反映させることで、収益性の向上を図る体制を構築しています。
直近の連結会計年度において、広告事業における売上高は2,044百万円(前年比99.8%)となり、リテール事業は59百万円(同108.2%)、ソフト開発事業は120百万円を計上しました。これらの活動を通じて、将来の成長に向けた先行投資を行いながら、収益性の向上を目指しています。
成長ドライバー
成長の源泉として、生成AIを活用した運用効率化や動画広告の需要拡大といったデジタル領域への注力があります。また、スポーツマーケティング事業への参入や、地域商社機能と連携した商品開発など、高付加価値な提案活動を推進しています。
さらに、専門人材の積極的な採用による組織基盤の強化や、AIツールの導入を通じた営業力の強化にも取り組んでいます。これらの取り組みにより、次世代デジタル技術を活用したマーケティングデザイン企業への変革を目指し、地域社会における存在感を高めています。
リスク
広告事業においては、景気動向や特定の業種・季節要因による需要の変動が経営成績に影響を及ぼすリスクがあります。また、インターネット広告の普及に伴う競合激化や、既存メディアの需要低下といった市場環境の変化への対応が求められています。
リテール事業に関しては、地域商材の販路拡大に向けた取り組みにおいて、外部要因による変動のリスクが存在します。さらに、高度な専門技術を要するインターネット広告の効果測定など、一部業務における外部協力会社への依存も経営上の留意点として挙げられています。
競合
同社は、地元有力広告会社や大手広告会社の地方拠点との競合に加え、近年ではデジタル領域の拡大に伴い、インターネット専門企業との競争にも直面しています。また、広告制作技術の進展により、印刷会社やイベント会社といった他業種との競合も発生する環境にあります。
これらの競争環境に対し、同社は「マーケティングデザイン」を掲げ、地域密着型の強みを活かしたコンサルティング型ソリューションの拡充で差別化を図っています。データやAIを活用した付加価値提案の向上と、組織力の強化を通じて、競合他社に対する優位性の確保に努めています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の市場データにおいて、同社の株価は265円となっており、時価総額は約13.6億円です。この時点でのPBRは0.59倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは2.26%となっています。これらの数値に基づき、現在の市場における評価を判断する材料となります。