事業モデル

同社は、20代から30代の若手層および新卒者を対象とした企業PR・情報提供サービス、人材紹介、人材派遣を展開しています。主な製品群は「中途採用」「新卒採用」「新卒採用個別品」の3つに分類され、それぞれ独自のブランドを冠したメディアやイベントを通じて運営されています。

特に20代向け転職サイト「Re就活」は、若手層の高い支持を得ており、同社の中核的なサービスとして位置づけられています。また、官公庁や地方公共団体から受託する雇用対策事業も手がけており、多角的なアプローチで企業の採用課題に対応しています。

KPI

当事業年度における売上高は110億19百万円となり、前事業年度比で102.7%と堅調に推移しました。そのうち「Re就活」の売上高は32億43百万円(前期比128.4%)と大幅な伸びを記録しており、若手層のキャリア採用需要を捉えることに成功しています。

一方で、営業利益は23億32百万円(前期比87.8%)となり、売上高に比べると減益の推移となっています。これは、成長投資に向けたプロモーション強化や、生産性向上のための教育研修、生成AIツールの導入に伴う費用増加が影響したと分析されています。

成長ドライバー

中期経営計画において、同社はキャリア採用市場での年率30%の売上成長を目標に掲げています。この達成に向け、2026年10月期までに従業員500人体制を目指すなど、人的資本の拡充と組織体制の強化を推進しています。

また、若手層の「キャリアチェンジ」や「キャリアアップ」への関心の高まりを背景に、新サービスを相次いでローンチする戦略をとっています。特にRe就活ブランドを活用した、特定の業界や職種に特化したサービスの開発を通じて、さらなる市場シェアの拡大を図る方針です。

リスク

事業構造上、若手人材の減少や正社員以外の雇用形態の増加といった人口動態の変化が、将来的な影響を与える可能性があると認識しています。また、景気後退や経済環境の急変により、企業の採用予算が縮小するリスクも常に注視すべき事項として挙げられています。

さらに、個人情報の保護は経営上の最重要課題と位置づけられており、漏洩による信頼失墜のリスクへの対策を講じています。また、パンデミックや大規模な自然災害、サイバー攻撃等によるシステム停止が、Webメディアを通じたサービス提供に支障をきたす可能性についても備えを進めています。

競合

同社は若手人材の採用難易度の上昇という市場環境の変化を追い風として捉えており、特に20代向けの転職情報において高い支持を獲得しています。競合他社との差別化として、単なるマッチングに留まらない「キャリア形成」への寄り添いを強調するブランド戦略を展開しています。

新卒採用分野においては、早期化が進むトレンドに対応するため、インターンシップを通じた長期的な関係構築を重視しています。若手層の多様な働き方への関心の高まりを受け、中途・新卒の両面から企業の課題解決を行うことで、独自のポジションを確立しようとしています。

バリュエーション

2026年7月31日時点の株価は1,622円であり、同日の時価総額は約216.6億円となっています。この時点でのPERは12.55倍、PBRは1.48倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは4.62%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、成長投資期にある同社の事業展開と現在の市場評価を反映する数値となっています。