事業モデル

同社は「楽しい」で世界をつなぐことを経営理念に掲げ、広告事業、トレカ事業、その他事業の3つのセグメントを展開しています。広告事業ではインターネット広告の企画・制作・運営やシステム受託開発を行い、安定した基盤を提供しています。

トレカ事業では、店舗運営とECオリパサービスの提供を通じてトレーディングカード市場へ参入しており、2025年3月には「cardéria池袋店」を開設しました。その他事業では、IoTヘルスケアを基盤としたソリューションの提供に加え、新たにビューティー&ウェルネス事業を開始しています。

KPI

当連結会計年度における売上高は973,566千円となり、広告事業が637,000千円、トレカ事業が301,238千円、その他事業が35,326千円をそれぞれ計上しています。一方で、営業損失は520,283千円、経常損失は672,303千円となっており、現在は成長に向けた投資フェーズにあります。

財務面では、資産合計が1,325,631千円、負債合計が520,918千円の規模で推移しています。特にトレカ事業やヘルスケア分野への戦略的な投資を推進するため、新株予約権の発行等を通じて財務基盤の安定化と成長に向けた資金確保を進めています。

成長ドライバー

同社は、広告事業からより利益率の高いビジネスモデルへの構造転換を急いでおり、その柱としてトレカ事業とヘルスケア分野を位置づけています。特にトレカ市場は2024年度に3,024億円規模へと拡大しており、キダルト層の流入や中古市場の活性化を背景に成長が見込まれています。

また、ヘルスケア領域では、美容・パーソナルケア市場の拡大や韓国発のK-Beauty市場の急成長を取り込むため、ビューティー&ウェルネス事業を強化しています。これらの成長戦略と、暗号資産を活用した財務戦略を連動させることで、企業価値の向上を目指す方針です。

リスク

トレカ事業においては、市場の拡大スピードの鈍化や需要予測の乖離、店舗運営における賃料上昇や契約更新の不備が業績に影響を与える可能性があります。また、コンテンツ提供における法的規制や基準の変更により、サービスの継続が困難になるリスクも認識されています。

ヘルスケア関連では、提携先の経営状態の悪化や、製品の品質問題が発生した際の多額の費用負担といったリスクが存在します。さらに、広告事業においては競合他社との競争激化により、優位性を確保できなくなる可能性についても留意が必要です。

競合

同社が展開する広告事業は、多数の競合会社が存在し、新規参入も含めて今後も競争が激化する見通しです。これに対し、同社は独自の強みを持つコンテンツや利便性の高いサービス向上を通じて、競合他社に対する優位性の確保に努めています。

トレカ事業においては、特定のコミュニティ形成や公式認定大会の開催などを通じてファン層との接点を強化しています。ヘルスケア分野においても、専門的な知見を要する領域において独自のソリューションを提供することで、差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は68円となっています。この時点での時価総額は約44.4億円と算出されています。

また、同日のデータに基づくPBRは3.17倍となっており、投資家に対して事業成長への期待が反映される構造となっています。