事業モデル
同社は、ローコード・ノーコード技術とアジャイル手法を組み合わせた独自の開発方法論「AGILE-DX」を用いて、中堅・大企業向けに業務システムの開発サービスを提供しています。提供するシステムは販売管理や生産管理など、企業の活動の中心となるものが多くを占めています。
事業は、コンサルティングや受託開発、技術者向けトレーニングを含む「プロフェッショナルサービス」と、ソフトウェア製品の販売を行う「ソフトウェアライセンス販売」の2つの柱で構成されています。これらのサービスを通じて、顧客企業がシステムインテグレーターに過度に依存しない内製化を促進し、迅速なIT投資を実現する仕組みを提供しています。
KPI
同社は持続的な成長と企業価値向上のため、売上高および営業利益の目標数値を設定しています。2026年3月期における売上高の目標は33.0億円、営業利益の目標は1.5億円に設定されています。
これらの数値は将来の目標であり、達成を保証するものではありませんが、同社が経営課題として取り組むべき重要な指標として位置づけられています。また、独自の開発手法による効率化を通じて、技術者人材の省エネと品質向上を目指しています。
成長ドライバー
成長の源泉は、労働力不足に対応するためのDX需要の高まりと、同社独自の「AGILE-DX」による差別化にあります。特に、高度なエンジニアを必要としないローコード技術の活用により、短期間で高品質なシステム構築を実現する点が強みです。
今後の成長に向けた戦略として、既存の構築事例をモデル化して資産化することで開発期間の短縮や品質向上を図る方針です。また、マルチローコード時代を見据えた「デジタルレイバー」の研究・開発にも取り組んでおり、次世代技術による新たな価値創造を目指しています。
リスク
事業の大きなリスクとして、売上およびプロフェッショナルサービスの95%以上がOutSystems®に関連するものであるため、同製品の市場動向やパートナー契約に強く依存する構造があります。このため、競合製品の台頭や提携条件の変化が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、受託開発における請負契約の場合、仕様変更等により工数が増加し収益計上が遅れるリスクがあるため、同社は準委任契約への移行を進めています。さらに、技術革新の速い情報サービス分野において、独自のノウハウが陳腐化することによる競争優位性の喪失も重要な課題として認識されています。
競合
国内企業におけるシステム開発市場では、従来の手作業によるスクラッチ開発から、スピードとコストを重視したアジャイル手法やローコード技術への移行が進んでいます。同社は、これらの技術を独自の方法論で統合することで、競合他社との差別化を図っています。
特に「理解力」「技術力」「コスト」「対応力」の4点において強みを持っており、顧客と共にシステム開発のノウハウを蓄積する体制を構築しています。独自の開発手法に基づく情報システム開発サービスの提供を通じて、市場における優位性を確保することを目指しています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は635円となっており、時価総額は約21.7億円です。この時点でのPERは18.94倍、PBRは0.86倍と算出されています。
これらの指標は、同社が展開するDX事業の成長性と市場における位置付けを反映しています。投資判断にあたっては、提供された最新の市場データに基づいた数値を用いて評価が行われます。
