事業モデル
同社はヨウ素および天然ガス事業と、金属化合物事業の二つの柱で構成される事業構造を有しています。ヨウ素は主力製品として世界各地へ販売されており、同社のみがヨウ素を原料とした化合物の製造販売を行っています。
金属化合物事業では、独自の抽出技術を用いて不純物を取り除いた高品位な塩化ニッケル等の提供を行っています。天然ガスについては、採取地に近い地域や海外の販売会社へ供給しており、資源の有効活用と安定した供給体制を構築しています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は前年比17.9%増の392億5千8百万円に達しました。営業利益も同23.8%増の94億8千4百万円と大幅な伸長を見せています。
財務目標として設定されているEBITDAについては、当連結会計年度で115.3億円を記録し、目標を達成しています。また、資本効率の指標であるROEも17.2%となり、中期目標の10%以上を上回る水準を確保しています。
成長ドライバー
ヨウ素事業においては、世界的な高齢化に伴う医療用途の拡大や、天然ガスの地産地消における重要性が成長の背景にあります。金属化合物事業では、電子回路の高集積化に伴う車載・通信用途での需要拡大が期待されています。
今後の成長に向け、同社は2026年から2028年の3年間で100億円超の既存設備投資に加え、さらに100億円の戦略投資枠を設けています。新規坑井の開発や生産設備の更新を通じて、供給能力の長期的かつ着実な拡大を目指す方針です。
リスク
事業環境としては、世界的な地政学的リスクや経済情勢の不透明感による、販売数量および価格の変動が主要なリスクとして挙げられています。また、為替相場や金利の動向も、外貨建取引のバランスに影響を与える要因となります。
さらに、気候変動に伴う自然災害やサプライチェーンの分断、サイバー攻撃による情報漏洩などのリスクにも対応が必要です。これらに対し、同社はリスク管理体制に基づき、設備の予防保成やセキュリティ対策の徹底など、多角的な防護策を講じています。
競合
ヨウ素事業においては、特定の原料供給地が世界的に偏在している中で、独自の化合物製造技術を持つ強みを有しています。同社は特定用途の需要に依存する側面があるものの、高い技術力を背景とした安定した地位を築いています。
金属化合物事業では、高度な抽出技術による高品位な製品提供を通じて差別化を図っています。競合環境に対し、新用途や新商品の開発、さらには産学連携を通じた研究開発の加速により、競争優位性の維持と成長の両立を目指しています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,685円となっています。この時の時価総額は約1722.4億円と算出されています。
同日のデータに基づくPERは28.65倍、PBRは4.11倍となっており、配当利回りは1.18%を記録しています。これらの数値は、同社の事業基盤と将来の成長期待を反映した現在の市場評価を示しています。
