事業モデル

同社は電子カルテシステムを中心とした医療情報システムの開発・販売を主軸としています。特に「MI・RA・Isシリーズ」を展開しており、最新の「MI・RA・Is V(ファイブ)」への更新が進むことで収益拡大に寄与しています。

また、受託開発や運用管理、医療機関向け料金後払いシステムの提供など多角的な展開を行っています。さらに、デジタルマーケティング支援やデジタルサイネージの販売といった別事業も展開しており、幅広いソリューションを提供しています。

KPI

当期の売上高は15,831百万円となり、前年比で8.8%増加しました。営業利益および経常利益もそれぞれ20%を超える大幅な伸びを記録し、いずれも過去最高水準に達しています。

受注状況についても好調であり、当期の受注高は16,142百万円と前年比14.7%増となりました。特にヘルスケアソリューション事業において、電子カルテシステムの販売・保守が堅調に推移したことが業績を牽引しています。

成長ドライバー

政府による医療・介護DXの推進や「全国医療情報プラットフォーム」の構築など、追い風となる政策環境が整っています。2030年までにほぼ全ての医療機関への電子カルテ導入を目指す方針もあり、市場の拡大が見込まれます。

成長戦略として、既存製品へのAI活用による生産性向上や、ストック型ビジネスの比率を高めるための保守・後払いサービスの推進を掲げています。また、新規事業であるスマートフォンサービス「ドクターコネクト」を通じた患者との情報共有など、領域の拡大も図っています。

リスク

自社製品と他社製システムを組み合わせる構造上、システムの品質に問題が生じた際の対応コストや競争力低下のリスクがあります。また、医療機関を狙ったランサムウェア等のサイバー攻撃による被害への備えが重要視されています。

人材の確保・育成も重要な課題であり、ICT技術の進歩や専門知識の習得における遅れは競争力の低下に直結します。さらに、新規事業である「ドクターコネクト」については、普及が想定より進まない場合の投資回収リスクも認識されています。

競合

同社は電子カルテ市場において約950件以上の導入実績を有しており、業界シェアTOP3の地位を確保しています。参入障壁が高い市場において強固な基盤を持っており、競合他社との差別化を図っています。

競争環境への対応として、AIの活用による生産性向上や、独自の製品・サービスを通じた付加価値の提供を進めています。また、デジタルマーケティング領域とのシナジーを創出することで、多角的なアプローチによる優位性の維持を目指しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は1,651円であり、同日の時価総額は約275.3億円となっています。この時点でのPERは17.39倍、PBRは3.37倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは2.67%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が行われています。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいたものです。