事業モデル
同社は、あらゆるビジネスシーンの映像をデータ化し意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を提供しています。このサービスは単なる録画に留まらず、デバイス制御や高度な画像処理を可能にするソフトウェアをハードウェアに組み込む仕組みです。
リカーリング収益の柱となるのは、クラウド録画サービスや一部のカメラレンタル、LTE通信費、および画像解析サービスを含むモデルです。一方で、機器販売や設置作業費といったスポット収益も事業の一部として構成されています。
KPI
2025年12月末時点の主要な指標として、ARRは14,523百万円を記録しており、前年同期比で21.7%の成長を見せています。また、課金カメラ台数は35.4万台に達し、前年同期比で20.8%増加しています。
これらの数値は同社のプラットフォームが着実に普及していることを示しており、特にリカーリング収益が13,114百万円を占める構造となっています。市場におけるクラウドモニタリング・録画サービス分野では、稼働台数ベースで約55.3%のシェアを獲得しています。
成長ドライバー
成長の核となるのは、2026年2月に提供を開始したAI開発・運用プラットフォーム「Safie AI Studio」による高付加価値なソリューションの量産です。これにより、現場ごとに異なる課題に最適化したAIを迅速に実装し、現場AX(AI Transformation)を推進する体制を整えています。
また、既設カメラのクラウド移行を可能にする「Safie Trail Station」の投入により、より広大な既存市場へのアプローチを強化しています。さらに、専門子会社の設立やタイへの拠点設立など、組織的な基盤強化とグローバル展開も成長に向けた重要な戦略となっています。
リスク
事業環境としては、インターネット利用に関する規制の導入や、クラウド分野における競合激化がリスク要因として挙げられています。また、AI関連などの新規ソリューションは現在開発・投資段階にあり、将来的な収益貢献への不確実性が伴います。
財務面では、先行投資を継続するための研究開発費や広告宣伝費の負担があり、過去には営業損失を計上しています。さらに、特定の販売パートナーに対する売上依存度を低減しつつ、新規顧客からの直接的な獲得を進めることで経営リスクの分散を図る方針です。
競合
同社は独自の技術スタックとユーザー視点のUI/UX開発力を強みとしており、競合他社に対して高い優位性を構築しています。特に、膨大な映像トラフィックを処理するバックエンド技術や、高度な組み込みソフトウェアの開発能力が競争力の源泉です。
市場においては既にシェアNo.1を獲得しており、強固な販売網を通じて多様な業界の顧客基盤を確保しています。単なる防犯目的を超え、建設や小売など各業界固有の課題を解決するソリューションを展開することで、競合に対する優位性を維持しています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は639円となっています。この時の時価総額は約355.9億円と算出されています。
同社の投資指標については、2026年8月8日の更新データに基づき、PERは77.55倍、PBRは3.84倍を記録しています。
