事業モデル

同社は、国内外で駐車場の運営・管理および車両の貸付・売買に関連する事業を展開しています。国内ではサブリースや管理受託による時間貸・月極サービスを提供し、海外でも各国に適した短期契約型の駐車場開発を推進しています。

モビリティ事業では、カーシェアリングとレンタカーを融合させた「タイムズカー」を提供しており、ロードサービスも提供しています。これらの事業は、人、クルマ、街、駐車場の4つのネットワークの拡大・進化・融合を目指す戦略のもとで運営されています。

KPI

国内駐車場事業では、当連結会計年度に1,784件の新規開発を実施し、収益性を維持しながらネットワークの拡大を加速させています。また、モビリティ事業においては、タイムズカー専用車両が前年比125.1%となる63,880台、貸出拠点が前年比130.6%となる26,073箇所へと大幅に拡大しました。

会員数も前年比119.2%の3,616千人に達しており、強固な基盤を構築しています。一方で、モビリティ事業における会員獲得が想定を下回った影響により、車両1台あたりの利益は前連結会計年度を下回る結果となっています。

成長ドライバー

中長期的な成長戦略として、2035年を見据えた「モビリティサービスプラットフォーマーへの進化」を掲げています。このため、国内の深刻な駐車場不足を背景とした厳選開発によるネットワーク拡大と、高度な利便性を提供する次世代駐車サービスの展開に注力しています。

また、他社ブランドの駐車場に対する管理システムやメンテナンス等の提供を行う「タイムズプラットフォームサービス(TPL)」の確立も成長の鍵となります。海外事業においても、地域特性に適した短期契約型モデルへの転換を進めることで、収益性の改善とリスク低減を図っています。

リスク

国内駐車場事業においては、地価上昇に伴う賃料の上昇やオーナーによる解約が収益性に影響を及ぼす可能性があるため、関係強化や利便性向上で対応しています。モビリティ事業では、同業他社やオートリース会社との競争に加え、カーシェア用地の地代上昇がリスク要因として挙げられています。

海外展開においては、各国の商習慣による契約条件の違いや、予期せぬ税制・法規制の変更、為替変動などの不確実性が存在します。また、高度なICTシステムへの依存度が高いため、サイバー攻撃やシステム障害がサービス提供に重大な影響を及ぼすリスクに対し、冗長化やバックアップ体制の強化を進めています。

競合

モビリティ事業においては、同業他社やオートリース会社との間で、品質、価格、サービスの面で競争にさらされています。しかし、国内カーシェアリング市場における圧倒的なシェアを背景として、利便性の高いサービス提供を通じて優位性を維持しています。

駐車場事業においても、単なる場所の提供だけでなく、高度な決済システムや車番認証カメラを活用した次世代サービスの展開により差別化を図っています。他社ブランドへのプラットフォーム提供など、周辺領域への展開を通じた競争優位の確立を目指しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は1,961.5円であり、同日の市場データに基づく時価総額は約3348.9億円です。この際のPERは8.96倍、PBRは3.03倍となっており、投資家への配当利回りは3.31%を記録しています。

これらの数値は、2026年8月8日に更新された最新の市場データに基づいています。同社は中期経営計画において、将来的な売上高や営業利益の目標値を掲げており、成長に向けた投資と基盤強化を進めています。