事業モデル

同社はコラーゲン事業をグローバルに展開しており、ゼラチン、コラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカルの4つの主要な製品区分を展開しています。これらの製品は、食品用から医療用まで幅広い用途に対応しており、国内外の拠点で製造・販売を分担する体制を構築しています。

特にゼラチン分野では、日本国内で食品やカプセル向けに安定した需要を獲得しているほか、北米やインドといった主要市場での展開を強化しています。コラーゲンペプチドについては、プロテイン需要の旺盛な北米やアジア市場において成長を見込んでいます。

KPI

当連結会計年度における売上高は38,048百万円となり、前年同期比1.8%の微減となりました。一方で、営業利益は4,664百万円(同18.7%増)、経常利益は4,783百万円(同15.4%増)と、収益性の向上を達成しています。

財務面では、自己資本比率が前年度の51.2%から56.6%へと改善しており、強固な経営基盤を構築しています。また、当期純利益は3,282百万円となり、前年同期比で3.9%の増加を記録しました。

成長ドライバー

同社は「ゼラチン・コラーゲン業界における売上高アジアNo.1」を目指す長期経営構想を策定し、成長スピードの加速を図っています。特にバイオメディカル分野や、コラーゲンマイクロファイバーといった新素材の開発に注力しており、これらを将来の収益機会として捉えています。

研究開発活動においては、専用施設「みらい館」において技術力の向上とイノベーション3970の創出を目指しています。2033年3月期には、売上高800億円、営業利益100億円という野心的な目標を掲げ、収益力とキャッシュ創出力の抜本的強化を進めています。

リスク

原材料調達におけるリスクとして、世界経済の動向や気候変動、動物疾病による食肉生産の停滞、および関税の影響によるコスト増が挙げられています。これに対し、サプライヤーの多様化や生産性の向上によるコストダウンなどの対策を講じています。

また、環境規制の強化や水資源・エネルギーへの対応といったサステナビリティ課題にも取り組んでいます。さらに、海外市場における競合の激化や、将来的な動物由来製品に対する規制の変化など、グローバル展開に伴う多角的なリスク管理体制を構築しています。

競合

同社はコラーゲン事業において独自の強みを持つ企業として、国内外の主要な市場でポジションを確立しようとしています。特に北米やインドといった成長性の高い地域において、品質向上や技術による差別化を通じて競合に対する優位性を確保する戦略をとっています。

製品開発においては、高度な専門性が求められるバイオメディカル分野など、参入障壁の高い領域での競争力を高めることに注力しています。独自の技術力とグローバルな供給体制を組み合わせることで、市場における存在感を強化していく方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は1,350円となっており、同日の時価総額は約245.9億円です。この時点でのPERは7.49倍、PBRは1.01倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは2.96%となっています。これらの指標は、同社が掲げる成長戦略や収益性の向上に向けた取り組みを反映する基礎的な数値となります。