事業モデル

同社は廃棄物の再資源化を行う子会社を通じて、独自の技術によるマテリアルリサイクルを実現するサーキュラープラットフォームを構築しています。事業は「素材ビジネス」と「資源ビジネス」の二本柱で構成されており、前者はカーペットタイルや漁網などの廃材を高度な処理技術で再生樹脂へと転換し販売するモデルです。

資源ビジネスにおいては、建築系廃棄物の収集運搬・中間処理を行いながら、廃プラスチックの調達網構築を通じて資源循環の取組みを加速させています。特に素材ビジネスでは、独自の切削加工や破砕分級技術により、競合他社と比較して高品質な再生樹脂を低コストで製造できる体制を整えています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は4,070,479千円(前年同期比5.7%増)を記録し、事業基盤の強化が進展しています。営業利益は182,224千円(同457.7%増)、経常利益は151,206千円(同2,201.7%増)と大幅な増益を達成しました。

資源ビジネスでは、オペレーションの見直しやリソースの最適化により収益性が向上し、過去最高水準の受注を獲得しています。素材ビジネスにおいても、再生樹脂「リファインパウダー」や「REAMIDE®」への需要が旺盛であり、将来的な成長に向けた基盤拡大が進んでいます。

成長ドライバー

脱炭素やサーキュラーエコノミーへの関心の高まりを背景に、環境配慮型製品の市場ニーズが急速に拡大していることが成長の追い風となっています。特に再生素材を用いたリサイクルカーペットタイルの需要増加は、同社の主力製品である「リファインパウダー」の販売機会を広げています。

また、三菱ケミカルとの連携による廃プラスチック原料供給事業や、独自の技術に関するライセンス供与など、新たな収益基盤の構築も進んでいます。さらに、漁網やエアバッグといった多様な廃棄物を対象とした研究開発により、製品の多角化と高付加価値化を目指す体制が整っています。

リスク

原材料となる使用済みカーペットタイル等の調達量が、需要の増加に対して不足する場合には経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、最終処分場の容量逼迫によるコスト構造の変化や、原油価格・為替動向によるバージン樹脂との価格優位性の逆転もリスク要因として挙げられます。

さらに、特定の取引先への依存や、新技術開発における投資回収の不確実性、競合他社による技術革新の影響も注視すべき点です。特に素材ビジネスにおいては、製品の多くが特定企業へ供給される構造があるため、市場動向の変化に対する感応度が高い側面があります。

競合

同社は独自の切削加工および破砕分級技術を核としており、競合他社と比較して高品質な再生樹脂を低コストで製造できる強みを有しています。この独自技術により、素材ビジネスにおいて高い競争優位性を確保していると認識されています。

資源ビジネスにおいては、廃棄物処理のノウハウを活用した独自のビジネスモデルを展開しており、参入障壁を築いています。今後も、高度なリサイクル技術による高付加価値化とコスト競争力の強化を通じて、業界内での優位性を維持する方針です。

バリュエーション

2026年8月14日時点の株価は1,225円となっており、同日の時価総額は約41.0億円です。この時点におけるPERは28.65倍、PBRは8.90倍と算出されています。

投資判断にあたっては、これらの指標に加え、独自の技術基盤に基づく成長性とサーキュラーエコノミーの潮流を評価する必要があります。市場データに基づき、同社の現在の株価水準は2026年8月14日時点の数値を反映しています。