事業モデル
同社はサービスステーション(SS)を主な販路とし、自動車補修部品やケミカル、整備用備品などのカーケア関連商品を販売する事業を展開しています。独自の「カスタマイズ提案+定期訪問PLUS」という営業スタイルを確立しており、顧客との信頼関係に基づいた提案型営業を強みとしています。
製品ラインナップは多岐にわたり、オイルエレメントやワイパーブレードといった消耗品から、環境対応品であるアドブルーまで幅広く取り扱っています。また、SSが地域インフラとしての役割を強化する動きに合わせ、多様なニーズに応えるための商品展開を行っています。
KPI
当連結会計年度の売上高は7,825百万円となり、前年同期比で3.7%の増加を記録しました。一方で営業利益は137百万円(同4.7%減)、経常利益は158百万円(同5.8%減)となっており、売上高の伸びに対しコスト増の影響が見られます。
仕入実績においては、カーケア関連商品販売が約61億3千万円に達しており、主力となる自動車補修部品やケミカルが大きな割合を占めています。また、当期は「業務レンタカーサービス」において車両増車を実施し、事業の拡大に向けた動きが見られます。
成長ドライバー
成長の柱として、既存のSS向けビジネスにおける提案力の強化と、信頼に基づく取引アイテム数の拡大を推進しています。特に高付加価値な製品提供を通じて、構造的な需要減がある市場内でのシェア維持と収益性の向上を図る方針です。
また、将来の成長に向けた新領域への投資も積極的に進めています。CASEやMaaSといった次世代モビリティ分野への参入や、既存の枠にとらわれない新規事業の開発を通じて、持続的な成長を目指す姿勢を鮮明にしています。
リスク
売上高の99%以上がSS業界に依存しており、同業界の経営環境の変化や縮小傾向が業績に直接影響を与えるリスクがあります。また、原油価格の高騰や供給不足は、仕入コストの上昇や顧客の購買意欲低下を招く要因として特定されています。
その他、人材確保の難化による競争力の低下や、気象・災害による需要変動、システムへのサイバー攻撃といった外部環境の変化もリスクとして認識しています。これらのリスクに対し、仕入管理の徹底やインナーブランディングを通じた人材育成などで対応を図っています。
競合
同社はカーケア関連商品の販売において、独自の提案型営業を武器に差別化を図る戦略をとっています。SSが単なる燃料供給から多角的なモビリティ拠点へと変貌する中で、他社との提身や新商品開発を通じて優位性を確保しようとしています。
競合環境においては、市場の構造変化に対応するための提案力の高さが重要となります。同社は「カスタマイズ提案+定期訪問PLUS」を定着させることで、既存の取引関係を深めつつ、他社との差別化を図る体制を構築しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、株価は1,911円となっており、時価総額は約26.6億円です。PERは40.32倍と高めの水準で推移しており、投資家に対しては将来の成長期待が織り込まれている状況といえます。
一方でPBRは0.96倍であり、企業の純資産に対する評価は比較的安定した水準にあります。配当利回りは1.60%となっており、安定的な事業基盤を持ちつつ次なる成長への投資を継続するフェーズにあると分析されます。