事業モデル

同社は「リサイクリングで地球環境の未来を創る」という理念のもと、木質廃棄物を再資源化してパーティクルボード「E・V・Aボード」を製造・販売する循環型木材環境ソリューション事業を展開しています。独自の強みは、子会社と連携した物流網と、近隣の廃棄物回収拠点を活用した原材料の安定調達にあります。

事業プロセスは、廃棄物の収集・運搬から、木材チップへの加工、製品の製造、そして販売先への納品までをグループ内で完結させる一貫体制を構築しています。特に、製品納入時のトラックの帰り便で廃棄物を回収する「循環物流」を導入することで、運送効率の向上と資源循環の最適化を実現しています。

KPI

同社は、経営理念の達成と企業発展の指標として、資本効率や投資回収を測る「ROA」および「EBITDA」を重視しています。これらの指標に基づき、佐倉工場への大規模な投資を通じた事業基盤の強化を図っています。

また、製造工程における接着剤の使用量削減や、生産効率の最適化によるコストダウンも重要な経営指標として取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、環境負荷の低減と収益構造の改善を同時に追求する方針です。

業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。FY2022 75.7億円、FY2023 84.7億円、FY2024 71.4億円、FY2025 77.3億円。1.6億円の増加

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2022の売上高は75.7億円。
FY2023の売上高は84.7億円。
FY2024の売上高は71.4億円。
FY2025の売上高は77.3億円。

成長ドライバー

成長の源泉は、独自の資源循環モデルによる競争優位の確立と、製品ラインナップの拡充にあります。特に、構造用パーティクルボード「壁武者」や、合板の代替品となる「静香美人」といった高付加価値製品の展開に注力しています。

さらに、新設住宅着工の動向に左右されにくいよう、非住宅分野への製品拡販や、廃棄物処理・一般貨物運送といった多角的な事業展開によるリスク分散も推進しています。また、研究開発を通じて接着剤の塗布効率向上やコスト削減を実現し、収益性の向上を図っています。

リスク

主なリスクとして、新設住宅着工戸数の変動が業績に与える影響が挙げられます。これに対し、同社は非住宅への販路拡大や、廃棄物処理・運送事業の強化によって、特定の市場動向への依存度を低減する戦略をとっています。

また、原材料となる木質廃棄物の確保や、原油高騰に伴う接着剤コストの上昇、さらには自然災害による生産拠点の被害といったリスクも認識しています。これらの課題に対し、循環物流の強化や生産効率の最適化、BCPの観点からの設備投資など、多角的な対策を講じています。

競合

同社は、単なる建材メーカーではなく、廃棄物の収集・運搬から加工・製造までを一貫して行う独自のポジションを確立しています。特に、近隣の廃棄物回収拠点を活用した原材料の安定調達体制は、競合他社に対する大きな強みとなっています。

また、環境意識の高まりや法規制の強化を追い風として、リサイクル推進に向けた社会的なニーズに応える体制を整えています。独自の物流ネットワークを統合した「循環型」のビジネスモデルにより、資源の有効活用と環境負荷の低練を両立する独自の立ち位置を築いています。

バリュエーション

2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は386円、時価総額は約9.4億円となっています。この時点における株価純資産倍率(PBR)は1.55倍と算出されています。

同社は、将来の成長に向けた投資を継続しており、投資回収の指標としてROAやEBITDAを重視する経営姿勢を鮮明にしています。独自の循環型モデルによる競争優位の確立が、中長期的な企業価値の向上に寄与することが期待されます。