事業モデル
同社は「ラーメンを、世界への贈り物に!」というコンセプトのもと、横浜家系ラーメンを中心とした直営店運営と、プロデュース・フランチャイズへのノウハウ提供を展開しています。独自の強みとして、麺、チャーシュー、スープの3要素を自社工場で製造する体制を構築しています。
この体制により、全店舗での一括仕入を実現し、品質の安定とコストの低減を同時に達成するワンストップのビジネスモデルを構築しています。直営店事業では、国内の「町田商店」「豚山」「元祖油堂」といった主要ブランドを軸に、戦略的な立地選定に基づいた出店を継続しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は35,878,100千円となり、前年同期比で26.0%の成長を記録しました。これは既存店の好調な推移と、積極的な新規出店が寄与した結果です。
営業利益は3,367,903千円(前年同期比15.8%増)となり、売上高営業利益率は9.4%となりました。また、ROE(自己資本当期純利益率)は23.4%を達成し、目標の20.0%以上を上回る水準を確保しています。
成長ドライバー
成長の主な要因は、国内における「町田商店」「豚山」「元祖油堂」といった主要ブランドの積極的な出店戦略にあります。特に「元祖油堂」は、都心エリアや複数店舗の同時出店を可能にする強固なブランドとして成長を牽引しています。
海外展開も重要な成長因子であり、米国や中国での「町田商店」展開、さらにはスイスでのジョイントベンチャーによる展開など、グローバルな展開を加速させています。また、プロデューズ事業においても、ノウハウ提供による提携先の拡大が事業の拡大に寄与しています。
リスク
外食事業の特性上、原材料となる小麦や食肉の価格変動、および円安による輸入コストの増大が経営成績に与える影響がリスクとして挙げられます。特に、世界的な需給バランスや地政学的リスクによる物流の混乱が、仕入コストに直接的な影響を及ぼす可能性があります。
また、人口減少や消費の低迷といった国内の構造的な環境変化に加え、競合他社の参入による競争の激化も課題となります。さらに、海外展開における政治情勢や経済情勢の変動、および店舗運営における人材確保や育成の難易度も、事業の持続的な成長に向けた重要な管理項目です。
競合
外食業界は参入障壁が低く、競合他社の増加や価格競争が常態化している環境にあります。特にインバウンド需要の取り込みを目的とした競合店舗の増加は、今後の競争環境をより複雑なものにすると予測されます。
同社は、独自のブランド構築と、マーケティングから製造・物流までを垂直統合したワンストップの体制を構築することで、競合他社との差別化を図っています。特に、独自の製造拠点を活用した品質の安定とコスト競争力の確保が、競争優位性を維持するための重要な戦略となっています。
バリュエーション
2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は5,070円となっています。この時点での時価総額は約1064.5億円と算出されています。
同社のPERは36.50倍、PBRは8.83倍となっており、市場からは将来の成長性を織り込んだ評価を受けているとみられます。なお、同日の配当利回りは0.24%を記録しています。
